単発物と連続物の違い

先日は映画のキーワード化に関して、くさしてしまったけれど、それは、ある意味で衝撃的だったから。考えてみれば自分だってアニメ人として、聖戦士ダンパインとか重戦機エルガイムとかキーワード化しないのはどうなのヨ?と言われればそうなんだけど、自分の中でそんなに、エルガイムとかが大きいわけじゃなく、まず話題にする可能性も低くてキーワード化する必然性がない反面、もうキーワード化していると思うんだけど2001年宇宙の旅とか、時計仕掛けのオレンジとか、ブレードランナーキーワード化していないのは衝撃的だったからなのだ。その他にも思い入れのある作品はある、エル・トボとか、ミツバチのささやきとか、ストリート・オブ・ファイヤーとか、上げればきりがない。
考えると、映画に対する思い入れと、連続アニメ作品に対する思い入れに違いがあるのだと気が付いた。
半年とか物によっては一年以上見続けた作品と、暗い中で二時間見ただけの経験と、どちらが大きいかと考えると、一年のほうが大きいような気がするけれど、ほんの二時間で、記憶に刻み込まれた傷は大きく後を引くようだ。
同様のことは、漫画にも言える。何年も連載で読み続けた作品より、完結して一度に10冊とか半日で読んだ作品のほうが心に受ける傷は大きい。
そう言うように考えると、小説も一日二日で消費する作品だし映画に近い思い入れを抱く。過去に放送されたTVアニメ作品をレンタルで借りて一気に鑑賞する若い観客は幸せ者なのかもしれない。