GUNSLINGER GIRL

思いだしから始まっていた。要するに、ヘンリエッタの暴走はジョゼを助けたい気持だったという念押しかなと思っていたけれど、ただ意図もなくとにかく水増しするためにやっているとしか思えなかった。観客の記憶力を舐めているのかなと思うほど。
本文が始まった時間を少し戻して、帰ってきてから傷を手術で治すところを見せて、ヘンリエッタたちの義体の事とかの説明とか非人道的さ加減を説明している。
手術中の夢として、過去の出来事を描写する。食事のマナートレーニングの時に、ナイフを片づけるところで、ヘンリエッタはジョゼに危害を加える可能性があるとして暴走してボーイを倒したりする。
なんだか上手い表現じゃないと思う、あれじゃあトレーニング時代からすでにジョゼに対する恋心で行動異常をしているみたいに感じる。(この時の行動は薬物なりの条件付けが強すぎたという現象であったと解釈すればいいんだけれど)
ずっと優秀に作動してきたヘンリエッタが恋心という感情で機能不全になっていく物語だとすれば、一話の段階で作動不良しているのは面白くないのじゃないだろうか、おかしくなっていくのは、3、4話と普通に事件を3つ4つ解決してからの方が。というか、心で機能不全になると言うことがテーマじゃないのだったら的はずれだけど。
レストランのやり取りは、面白いと思う。ヘンリエッタたちは、脳によって制御されている、義体というロボットのように見えた。その表現で、制御が感情によって狂っていくそういうことを書きたい話なのかと思った。
またずいぶん話は戻ってと言うか、水増しして、失敗の後星を見るという事で今日の話はおしまい、全然進展してない……。更にジョゼがヘンリエッタたちを女の子として扱うとよくないとか、機械として割り切るべきとか、葛藤があるようだけれど、今までの経緯で、物のように扱ってきたのか、それとも、ヘンリエッタが初めての担当なのか、はっきりしてないから観客としてどういう態度で見たらよいのかわからないのは気に掛かるところ。
欧州で放送することは決まっているらしいし義体とか、攻殻機動隊と同様なポジションで作られているんだろうなあと思ったり。