GUNSLINGER GIRL

トリエラの話。特別に書きたい要素はなかった。丁寧な作画。トリエラのシャープなアクション、そういう部分は見どころが多かった。
内容に関しては、トリエラの兄役のヒルシャーは昔、子供の密売、いや子羊の売買に関係してたとか、相変わらずドス黒いなあ、というか、ヨーロッパとかは、子供は未成熟な道具とか思っている人間もいるんだなあ。アフリカなんかも少年兵士は扱いやすい便利な道具とか思っているし、倫理的に許せないとまでは行かないのかもなあ。
悲しいけど、これ現実なのよね、とか見ちゃうのかも。
道具であるトリエラが、条件付けを認識しているメタな部分があるとは、そういう認識はないのかと思っていた。じゃあ自分たちの感情も偽りと言うことを認識しているのだろうか。
トリエラは子宮があるらしい、生理痛に苦しんでた。どうせ大人になることもなく必要ない物だろうに、ああきっと、取らないで残しておいた方がホルモンバランス的に道具の寿命が延びるからとかなんだろうな。
とりあえず、観客は背徳感や罪悪感を感じながら、感じるからこそ楽しめるという趣旨なんだろうなあと思う。ジョゼとか自分の偽善者ぶりに気が付かないとか、無自覚に観客が見ていたら、嫌すぎる。
それを抜けば、まあ丁寧な絵づくりは日本の誇る技術の優良商品なんだろう。