クロノクルセイド

今週は、アズマリアの初仕事と、気の強い魔物ハンターが現れて、魔物をパートナーにしているロゼットと衝突してちょっとは認め合う話。
見ていて散漫だなーと感じる。魔物との対決シーンとか、ロゼット側が怖ろしい魔物をバッタバッタと倒す圧倒的な強さを表現するとか(じゃないよ)、魔物のほうが強くて、苦しいながらも苦心しながら退治していくとか、これに近いような気がするけど、ならどうしてやっつけられるのかとか、工夫や知恵を使った頭脳プレーとか、表現しなければいけない事はあると思うんだけど、とにかく銃をバンバン撃って、魔物がヒーヒー言ってと、漫然とした、戦闘シーン描かなきゃいけないからなーと手先で描いたような表現が続いているような気がして、もう少し考えて表現しようよとか思ってしまう。
アズマリアがサポートで方陣を作ろうとするのは判るし、途中悪魔に狙われて、聖水を播くとクロノが火傷しちゃうのは発想として面白かった、けど、見た目の表現としてはもっとふざけちゃってイイと思った。
魔物ハンターのお姉さんとロゼットはソリが合わない感じ、ただ話すと誰かを10年捜し続けていたり、ロゼットと似た思いがあるという、それは発想として面白いんだけど、そのことをうまく生かしていない感じがした。
ロゼットからしてみれば、似てるけどウジウジしている相手に苛立ちを感じて強い口調になってしまったという表現もしたいし、共に同じ辛さを知っているという分かち合ったという共感から優しくもしたいしと、結局どっちつかず、クロノが諫めるという形になってしまって、はっきりしなかった。ロゼットってどういうキャラなんだろう?とか状況次第でキャラクターポリシーが揺らいでるんじゃないかなとか思った。
ロゼットがおごったホットドックのソーセージに難癖付けるというエピソードで、魔物ハンターがドイツから来たというその辺の表現は、手堅くて良かった。
一度は失敗したアズマリアがちゃんと結界を張って事件解決、途中クロノが魔物ハンターを庇い、魔物ハンターもクロノを救い「も魔のに借りを作っちゃお笑いものだからね」というあたりは無難によかったと思う。
個人的には動画の表現にもっと、新しいことしてやろうとか、こういう描写を観客に見せつけたいという意図を感じるアクションが見られたらいいんだけどなあと思う。魔物ハンターの巨人の扱いは、キディのエクレールのルージュリボンぽかったんじゃないかなあと思った。