光と水のダフネ

好きか嫌いかと聞かれれば、好き、な部類の物語。
第一話だけの感触で言うと、20××年の物語、というのを、事件や出来事を中心に描かず、一人の一般人の視点から、その作者が想定した未来世界で暮らす実感をリアリティーに表現しようとしている態度は好き。
ブレードランナーとか、ロボコップとか、事件以上に生活感の質感にこだわっている感じとか、そういう方向性は好きなので、こういう姿勢が続くのだったら見ていいなと思う。そうはいかなそうだけれど。
物語としてはグダグダというか説明不足というか、あとから説明と言うことなのだろうけれど、気の短い観客としては大丈夫かなと思ったりする。
優秀な主人公、難しい採用試験に挑戦、自信はあるようだ。家を引き払わなければならないけれど、合格を当てにしているっぽい。
しかし不合格、家を出ていかなけれぱならないことに。どうして家を引き払わなければいけないか、説明されていないのが不親切、理不尽が気になって展開に集中できなかった。
家賃の予算が少ないので、グレードの低い地域で借りなければならなくなるがそこでも無理そう、住み込みの仕事を探すことに。ところがなかなか見つからない。って家を探すのにグレードの低い地域に行くのは納得だけど、仕事探しはグレードの高い場所へ行ったらいいんじゃないのかな、能力は高いんだろうし、変なところで探すからダメなンじゃん。とかその辺の展開の説得力のなさが作品にだめっぽい印象を与えている。
そして暴漢に捕まって、撃たれてしまうことに!
と言うところで次号。なんだかな。適当に予想すると、目覚めると前貼りが似合う機械の身体に!不合格になったのは優秀すぎる才能を特務機関がスカウトしたからで撃ち殺したのはこれからの任務には社会的に死んでた方がいいから?とか。これじゃ強引なガンスリみたいだな。
海洋ものと言うことで連想した、絵だけが綺麗だった深海伝説マーメノイドよりは良さそうとか思った。