ZOO

あ、クロレビ読書にZOOが入ってるんだ。ちょうど昨日借りて見終わったとこ。
スルスル読めた。ちょっとどうかと思った。短編集集めたけど、結構アイデア被ってるとか、同じ着想の焼き増しとか、要するにメメントじゃんとか、各作品が安直だったかなとか。まあそれ言うと、全体的に同じところをグルグル回っているとか。
暗いところで待ち合わせとか盲人ものだったり。着想の動機に基づいていない、どちらかと言えば読みとれという感じで、暗いところで待ち合わせで感心した部分というのはZOOの作品群にはなかった。
短編集はアイデア勝負的になるけれど、乙一さんの表現には自分はもっと長い、俗人用にはアイデアを見せて喜ばせておいて、もう一つの盛りつけ、登場人物の気持込みのテーマ性虚しさとか、極限的な悲しさとかそう言うのを味わいたかった。
そう言う点で言えば、神の言葉を三倍ぐらいに膨らませて、他のエピソードや、オチ以降の話とか肉付けして一本の長編で読まされてもらった方が満足度が高いと思った。