今週のまとめ

maspro2004-02-27

今週のまとめは例によって、適当な思索でダラダラクドクド長くなりそうです。適当に読み流しちゃってください。今週は土日のアニメラッシュのグレードがよかったです。


今週のなるたるはなかなかに趣深かったと思う。ちょっとあれこれ思った。
魚の方はまあその通り、魚の命も人の命も考えると同じ、虫を潰すのとか羽をむしるとか(これだって気持イイ物じゃないけど)、蚊が飛んでて潰すのにそんな抵抗のある人はいない。蚊を潰すのと人を殺すのは同じとこじゃないけれど、人によってはそんなに変わらないと気持の中では感じてるのかもね(まあ手間が全然違うけど)少なくとも、ネコ殺しの人とかの中では殺虫と対して違いはないんだろう。想像力や共感力や感情移入の配分が違うんだろうけど、須藤あたりのグループは配分が常識的なレベルを振り切っちゃってるんだろうけど。


そっちより、「今できること」の方の話が感慨深い。話として浮いててなんだこりゃ、こりゃまた脚本の小中千昭さんのオリジナルか?とか思ったけど、原作既読者の感想を読むと原作にあったらしい。原作の中でも浮いててなんだこゃと思ったけど、原作が終わってみると、あとから見ると設定の中でなにを表現したかったとか、意味が見えてきてたらしい。アニメもそういう位置付けになるのかわからないし、実際に色々とわかるように説明してはいないんだけど、勝手に解釈してみるとなにか読みとれるような気がしたのて勝手に解釈してみる。


ほんとなるたるの登場人物はどいつもこいつもクソ野郎ばっかりじゃないですか。須藤のところのグループも人はぶっ殺す、世界を壊すとかそんなのばっかりだし、鶴丸の方もなんかずれてるし。でもそう感じるのも当然って言うのもわかる。青年期独特の感じ方で、これから自分が、子供としてじゃなくて大人になって社会に属していかなきゃ行けないんだけど、社会って言うのが、一員になりたいと思うほど誇らしいものじゃない。大きい世界でも、小さい世界でも、弱者を支配して搾取して生き延びていく構造になってる。


地球レベルで見れば、人間って言うヤツが動物や自然を搾取したり利用したりして生きている。結果的にはあんまり好き勝手やってると、逆に自然に人間が殺されることになるんだけどね。
人間社会構造的に見れば、先進国が後進国に対して安い労働力とか環境破壊を無視して工業就労をするとかみたいな形で負担を掛けて搾取してる。
アジア的に見れば、日本が近アジアを上手く利用して日本ばかりを肥やしたりしてるし、日本国内を見れば、税制や年金で、金持ちの負担が減って、貧乏人の負担ばかりが大きくなるような法案を平気な顔して、改革、痛みを克服して、みたいなこと言って、平気で弱者を踏みつけて金持ちとか政治家がいい思いしている。


そんなことを青年時代に見れば、世界はクソッタレだと思うだろう。大人になると言うことは、そういう痛みとかなんかどうでもよくなること。自分が弱者にならないように、回りの弱いヤツをいち早く踏んづけて、いい学校行って、エリートになって、回りのDQNを踏み台にして、いい思いをすること、と考えればいい。それに抵抗があったら、どうしたらいい。本当は解答なんて無い。クソッタレな世界を壊す幻想を見る。青年期に見る青臭い妄想。根本的解決になんてならないんだけど、受けはいい。子供じみた妄想なんだけど、平井和正とかもそういう話を書いたし。
でもそれは現実の前には無力、本当に解決して行くには、他人を踏みつける痛みを忘れるか、踏まれたり踏んだりするDQNとして鈍感に生きていくか、自分がこのクソッタレな世界から降りるしかない。今は中途半端に降りられない人が社会不適合者とかなんか難しいことになっちゃってるとか。


そういう現実の社会構造とかを反映して物語が成り立ってると思うんだけど、だれもかれもがそういう世の中の情況の影響者として登場人物が描かれている。
それから影響を受けていないのは、シイナと明なんだけど、明もクソったれの須藤に見込まれて、クソッタレグループに取り込まれそうな感じなんだけど、その中で、今回出てきた、京児は、龍の子を得てもなお、その力を、ただいとこを、傷つけないためにだけに使った。
このへんがちょっと彼らとは違った。


そもそもが、須藤達の方も、元々からそういう要素を持ってたいんだろうか?
世界を壊すとか、エリートと政治家は皆殺し、多すぎる人間も少なくして自然と共生とかいう希望。
青年期の妄想なんだけれど、それは現実の前では実現できない妄想でしかなく、現実を受け入れて生きていくしかないけれど、龍の子という超越的な力を所有したときに、世界を変える、世界を壊すという思想が現実として成立可能なこととなる。そうしたときに人はどういう行動をとるか?
カルトな組織はその時に、世界全部の人間を殺せるだけの毒ガスを作ろうと計画したわけだけど。


と、そう捕らえると、その能力を手にしてなお、他人を悲しませたくないと言うだけにしか能力を使わなかった京助という人間はちょっと変わっているというか正しい人間というか、特異な人間であったし、死んで龍になった。
そう言うところになにかメッセージ性があったのかなと思ったのでした。


龍とか龍の子に対して、穿った説明って言うのはなされていない、実際、力を得てくそったれな思考になる人間は殺し合って、優しい王が、地球を律する珠たる星の子になるっていうのも、それはそれでわかりすぎて萎えるけど。
なんてことを思ったのでした。


ROD書き忘れたけど「なぁに、神保町は、地上げにも政治家にも、戦争にも負けなかったんだぜ。この程度でやられるかよ!」とかいうの、それはそれで面白かった。
現実とは違うけどさ。一番偉い人間は誰だ?とか考えると、組織力として政治の中心にいる政治家が強いわけじゃん。でもじゃ、政治家が一番強いかというと、そうじゃなくて、色々上手いこと世の中を思い通りにしてる政治家も、金持ちの後ろ盾によってそこに座らせてもらっているだけで、金持ちが気が変わったらすぐ蹴飛ばされる。と考えると金持ちが一番強い。
政治家を駒にして、自分の所にもっと金を集めて私腹を肥やす。んでも金なんて集めただけじゃ紙クズだし、本来ならそういう金持ちをダマクラかして金をせしめる、芸術家、文人が一番強いんだ。
今じゃそうはいかないけど、ちょっと前の貴族だとか華族だとか居た頃は、確かに文人がなんだかんだ金持ちをパトロンにして、時には金持ちを動かしたりして世の中を動かしてて、強い種族の一つだったんだよね、なんてことを思った。そういう意味でジョーカーとかは、更にそういう文化人を上手く利用して金持ちや権力を動かしてるっぽくでカコイイ、でも長生きしなさそうなタイプではあるナ。


サヴァイヴはサバイバルして無くて、トーンダウン。サバイバルがメインだからそうじゃないことしてる時のエピソードはイマイチというのはそれはそれで正しい。RODなんか本来紙スパイアクションのはずなんだけど、猫が好きモードと中学生日記をやってる方が楽しいってのはほんとは問題なんだろうな。


プラスターワールド、温泉っっっ!カッチン姫の幼児水着でお腹イッパイ!萌え死に!……病んでる。


銀河鉄道物語、温泉!古い同人誌パロディのような物語に悶絶死!


マリみて、チョコレートバラマキはほんと無理がある。ビックリだ、これがほんとのビックリチョコレートだ。フツー天地を入れ替えて箱の中で混ざっちゃって、どれがはずれチョコかわかんなくなった程度だろう。


十兵衛ちゃん、欝展開、まあこどちゃの終盤にあった展開を知ってれば、こういうのもあり得るよなとは覚悟が付いてるけど。やっぱ「今、そこにいる僕」なんかも見ておくべきかなとか思った。


ガンダムフォース、やっぱりほんとは市長さんは超独裁者だとおもう。


バーンナップ、クマさんパンツ、馬鹿馬鹿しくて欲望に忠実な80年代アニメ的だった、良かった。でももう少し、今の作画センスでこういう欲望に添った絵だったらどうなっただろう?とも思った。て、それはワるきゅーレとかその辺の萌えアニメとかと同じになっちゃうのかな。80年代の子供じみたお色気アニメと萌えアニメって言うのは似て非なる物だよなーとか。萌えにはあまり色気や性欲とは無縁というか、肉体に作用すると言うより、精神に影響するというか、都合のいい少女を自分に都合よく扱いたいという発想を無意識下に植え付けて、みたされないと言う淋しい感を抱かせるってのは罪深いと思うけど。


攻殻、臓器ネタ、浅かった。


クロノ、ロゼッタの半裸エロかった。川上声でこれは……微妙、ヒカルくんの半裸みたいな気持に。


そーなんだ、話がよくできてた、横手美智子さんのときはしっかりしてて、上手い。女の子たちの表情がシッカリ描かれてて良かったけど、絵の内容的には決定打には欠けた。


ソニック、緯度0大作戦、特撮風という変わった趣向、ちゃんと描けてて感心した。


プリキュア、美術館もの。期待されている格闘とかは今ひとつだったけど、物語としては色々な要素を上手く落し込んでいた。


ガッシュ、強敵バリーとの死闘、セリフや、登場人物の物の捉え方が巧みだった。


ギルガメッシュ、伯爵夫人視点からの過去話。


ダフネ、登場人物が揃って、怪力とガンマニアの掛け合いが面白くなってきた。


グラビオン、エイナあぼーん、一番要らない子から物語のために生け贄にって感じ、客観的に見ると発想からして萎えなんだけど、様式美と、石野聡さん起用で、華麗な描線に酔わされて陶酔して鑑賞してしまった。


鋼、鎧の強敵かと思わせて、結構小者だった。アルに対する不審を引き出すネタっぽい。これはこれで味方にするという手もあるが。


ぴちぴちピッチ、ヒッポがシーホースの三段変身だった。


カレイドスター、ユーリが悪い顔、レオンとの昔話。結局良い人だらけ。


そんな感じでした。結構見応えのあった週でしたね。