鋼の錬金術師

maspro2004-04-10

師匠に会うの話。
うーんなんだかなあ。正直類型的すぎる表現ばっかのでリアリティ感じないんだよね。
師匠が厳しくて恐い、エルリック兄弟が青い顔をするって言うのはよくある表現だしそれ自体を否定しないけど、じゃなんでそうかって言うのを見ると、表面上は、厳しいというより、短気で粗暴だから、にしか見えなくて、難しいなと思う。


表現として師匠が恐いと言うことに対する演出に興味があるけど、師匠が優れていたら、短気なわけはないし、寛大ですごいんじゃないかと思うんだけどそれじゃあ面白くないし、とか思っててモニョってる。


で師匠は、爺さんとか恐い人を想像しつつ、女の人だったというのは、意外性って言う手法的には正しい、けど短気だよねえっていう印象ばかりが先立ってて、あまり好みじゃなかった。短絡的すぎる表現かなとか、厳しさの中に優しさがあったら、兄弟もそんなにむやみに怖がらないだろうし。


で、あって鎧がアルだって気が付かないところとか面白かった。つうか三話を見逃しててほんと自分こいつらの過去しってねえ。どうして母が死んだのか、その後どうなったのか、修行をどうしたのか、母親を錬成したのはいつなのかとか、全然わかってない。


なんか今日見た感じだと、母親が病死して孤児になって、そのあと師匠に鍛えられてから錬成して失敗して、機械の身体になって、家を燃やしたってことか。


そんなこと知ったら殺されるんだろうな。っていうか、その辛さを受け止めると言うこところかな。意外な過去とか、どうしてそこまで国家錬金術師を嫌う理由とかあるんだろうけど、そんなに興味は感じない。


であと、それを知って、エドを責めるけど、手段がなんだかなとおもった。どうせ漫画だし、極端な表現、いわゆるデフォルメ、見た目面白い方がいいって優先とはいえ、ゲンコツはどうかとっていうか、そう言う安っぽい暴力を行使することで、全体的にハガレンの作品の質が低俗になってると思う。ていうか、毎回、見た目がきつすぎて、あんまりだって言うか、戯画化しすぎてて、しらけるけどね。


気持ちの痛みって言うものあるしね。ホントなら殴る価値もなくイヤだお前らはとか突き放されるほうがずっと気持ち的には痛いしね。
なんか簡単に現実的じゃない力を使う表現手段を取るところが好きじゃない。


先週見逃したオープニング見たけどなかなか良かったんじゃないかなと思った。ポルノには負けるけど、二番目に好きそう。


エンディングは二回目に見てやっぱりすごいと思った。萌えとかだけじゃなくて、犬の手つかってタイプ遊びみたいなエピソードとか、回転時のカメラアングルと表情とか、素晴しい出来、鈴木さんは誰のキャラでも魅力的に掛ける腕を持ってる人なんじゃないかと思う。