鋼の錬金術師

やっぱり師匠の子って話なんだ。
原作もそうなのかな。7巻まで読んだけど、師匠吐血!だけど理由ははっきりしてなかったし、子供の子の字も出てなかったけどさ。まあ原作比較はどうでもいいや。


それ抜きで感じるのは、感情が表面に出てないよねー。子供の気持ちはどうなのかな、悲しいのか怒ってるのか憎んでるのか、そう言うのと関係なく怪物になってて、人間的な感情らしい物を感じないのか、師匠の方も、責任を感じているだろうけど、だからどうすべきなのか、どんな感情に晒されてるのか、よくわからなかったなあ。


総じて、アニメ版は感情が置いてけぼりにされてるように感じる。原作は突き放しながらも師匠の愛情とか感じたり伝えようと言う配慮は感じるけど、アニメは見ていてあんまり伝わらなくて演出的に好きじゃない。


言い出すとアレだけど、今回の師匠の行動もエゴになっちゃうし、大元の母親の再生も、悲劇じゃなくてエゴだったりして、まともに考えると、うーんどうよ、わがままの後かたづけの話なんだよねーとか感じてしまったりする。


それは置いておくにしても、むちゃな設定を享受して、その結果見返りとして得られる表現するテーマみたいな物の価値が高ければ納得出来るんだけど、親の気持ちとか、自分の犯した罪への償いとか、そう言うのが多少なりとも前に出てこないと、カタルシスにならないなあと思ったりするけど、あのぐらいの押さえ気味の演出が世間的にはちょうどいいのかな?