KURAU Phantom Memory

追っ手の手を逃れ地峡に逃げる旅の途中みたいな話。
検問だらけで手詰まりのクラウ達を救ったのは、以前回転暴走ステーションで助けた宇宙飛行士達だった、みたいな展開。
なんだけどどうも追っ手の態度とか、全体的に考えられてないっぽい感が付きまとうこの作品にあまり正面から見てられない気分になってるのでどうも。


今回は海賊に殺されてしまった人も登場するわけだけれど、虚構の出来事という感じで、殺されていくこととか、リアリティを持って感じられなかったり。優しく声を掛けてくれた人が死体にとかいう情況も、悲しさとか虚しさとか、命の儚さとか、そういう事を感じるってわけでもなく、なんか展開上そんな感じにしてみましたっていうか。


まだ相手の狂人じみた海賊の、生きてる実感を感じるために人殺しをするとか、そんな気分のほうが、伝わっちゃったりする。生きたいと許しを請う人間を殺すとか、自分が殺すという手を下すことで、色々な人間が悲しんだり怒ったり、自分の行為の影響力の大きさを実感する時とか、生きているっていう実感を感じるかもしれないし。


なんだか繋ぎとしては生きてこない話だったかな。死をもってなにかをあらわすとすれば、ゲストのいいアンちゃんを殺させるじゃなくて、せっかく救ったホセさんが自分に関わって自分を助けるために殺されちゃったとなれば、もう少し憤りや、自分の存在に対する犠牲から自分の存在に対する自己否定とか色々と思うところのある話になったかも知れないんだけど、それを避けて死に役をゲストキャラに振っちゃったのは真剣味が足りないんじゃないかと感じた。