ピーチガール

面白いなあ、っていうか、少女漫画を読まなくなって久しい、少女漫画アニメも超GALS!寿蘭http://www.tv-tokyo.co.jp/gals/以降見てないなーと言う状態なんだけど、久しぶりに触れた少女漫画は、今でも変ってないんだなあ、と。


変ってないってのはけなしてるわけじゃなくて、むしろ誉めてる。
エピソード重視で、主人公を不安にさせようと思ったら、どうやるかってのをちゃんと小道具を使ったりして説得力のある物にしようと腐心してる所がいい。


脇の子がウソを言って相手を騙そうとする、口だけじゃ説得力がない、どうしよう、じゃ髪留めを彼のポケットから出てくるようにしよう、そうするためには事前に相手が髪留めを持ってるってことを印象づけよう、とか、えびソードの流れを帰納法とか演繹法で、ちゃんと考えてたりと、昔通りにドラマ作りをしてる。


それ自体古くさいとか目新しくないんだけど、否定したところで意味無いし、少年漫画はそういう展開を練り混むみたいな努力を放棄して迷走してて、だだだからこのストーリーのどこが面白いの?みたいな作品が多くなってて退化してるっていうか、いや退化じゃない漫画作品は昔は低俗だったって時代はない、創世時代からトキワ荘の住人とか初めから卓越したストーリーテリングの作家だったわけだし。


近頃の少年漫画は、登場人物の動機付けとか、怒りを感じるための演出とか、全然しなくて、ここでは怒るべきだって感じで「うぉー」と言え、読んでる方も、ここで「うぉー」とかいきどおれ、ってかんじで、なんか堕落してるなーとか感じてるけど、少女漫画は昔通りちゃんと演出してるなって感じ。

話としては相も変わらず、嘘つき娘が友達を騙して掻き回して楽しんでるって感じ。
そう言う人間はいるね、ウソを吐き慣れてるのか、特に考えたり騙そうとか意識も罪悪感もなくでまかせを喋れるって人間は。
こっちも判ってて、あーまた言ってるよ、とか思うんだけど、さすがにウソを補強するために、手を回す(今回の髪留めみたいに)ことまでしないけど、そこまでやったら恐いな。


それにしてもなんで髪留め持ってたかは今回の話の中ではハッキリさせないのな。っていうか投げっぱなし?


さえ自身がどうしてももを騙して振り回すのか、動機が判らないけど、さえなりになにかあるのかな。今のところなんとなく憎めないけど。