ふたりはプリキュア

第一期クライマックスってところ。


うーん、盛り上がらない、みててなんか空回り。
なんでなんだろうな。プリキュラには非はないんだよ。
敵役が悪すぎ。プリキュアや観客にとって、こんな悪いこと目論んでるぞ、みたいなビジョンを見せてない(なんかそう言えば敵が闇の力を手にしたらこうなるみたいな絵を見せたような気もしたけど)
から、がんばらなきゃ、みたいな動機も伝わってこない。
大体敵の目的も力を取り上げるから、自分たちが助かるためにジャアクキングを裏切って力を手にしようみたいな感じになって来ちゃってるし、単純に敵として憎めなくなって来てるし、どう見たらいいのかわかりにくくなってる。


動機みたいな事の不備はともかく、つか前半の敵も動機は納得行く物を持ってなかったけど、カブキマンにしてもイリアにしてもそれなりに存在感としてキャラ立ちしてたけど、後期の敵はなんだかほとんど特徴無いし、女子キャラの逆切れ反応はちょっと面白味はあったけど、楽しみ所が掴めないままグダグタ。


これだったら決して完成度が高くなかったけど東京ミュウミュウの方が物語の終結感としては形になってた。あれ以上にグダグダなんだしねえ。
マメプリとは比較になんない、っていうかマメプリは歌って勝つみたいな設定の段階で戦いと勝利にカタルシスや意味を持たせることを放棄してる。
毎回最後は適当にステージで唄わして体裁を整えて、終始なんか他のこと(結局はのんを中心に発情ネタをしてたみたいな)をやって、楽しい空間を作って提供すればいいだろう、みたいな割り切りがきっちりしてたし。


プリキュアは体裁上悪人がなにか目的を持っていてそれを阻止するって立場になってるって物語だけど、ジャアクキングの方の目的もわかんないし、つか自分の復活?それによって人間(観客)に危害が加わるってことは連想できるけど、具体的な提示もないし、プリキュアがなにから守ろうとしてるかも観客に伝わりにくい。手下の方の目的も動揺にわかりにくい物になってたり。


ぶっちゃけ、キリアとかふじPとかが悪に取り込まれて助けるとかそんな展開の方がわかりやすいんじゃなかったかな、って番人が釣られてたんだっけ、全然助けなきゃって気持ちを持って見ることは出来なかったな。番人が悪くなって敵になるとかの方が素直にわかりやすい展開だったし。


二期はどんな展開になっていくんだろう、なとか思いつつ、さっさと決着付けて新展開を見せて見ろよ、とか期待する事にしようかなと。


どうもプリキュアについて書くと反省会パッカリになっちゃうような。ほとんど良かった探しが出来ないというか。
http://d.hatena.ne.jp/dokoiko/
ここの人はプリキュアを材料にたくさん書いてる。よく書けるなあと興味深く読んだ。ここまで楽しんで弄られたら作品も幸せだろうなと思った。