スターシップ・オペレーターズ

三回目だったかな。
今まで表面に出てなかった王国側が出てきた。
騎士の誇りとか、誇りで勝てるなら苦労しないとか、銀英伝みたいになかなかアナクロなやつらだった。


会議に軍人以外に報道官みたいなのが混じっていて、そいつが情報戦をスルヨっぽい展開。


擁護集を読む限り、王国が降伏しないとキビを攻撃するよ、という形では世論へのイメージダウンになるから交渉できないっていうのは妥当かなと思うけど、今回は一歩引いて、誰かの親を使って降伏するなら今、今なら首謀者の五人以外は積みに問わない、って形で、戦死者が出て志気の落ちたアマテラスの乗員を揺さぶる作戦だった。


いわゆる誘拐事件に親を連れてきて説得みたいなもんだね。
引っ張り出されたのは天文学者の娘の親だった。
どう落しどころを付けるのかとみてたら、好きな人が居るからここでがんばるみたいな全銀河を使っての告白みたいな展開。


考えとしてはわかる、想像すればTVを使って告白とかやりようによっては面白味が爆発するはずなんだけど、不発っていうか、多少事前に恋の話とか、伏線は置いてるんだけどあんまり効果的じゃないって言うか、相手の反応とかないし、つうか誰が思われてるのかわかんないし、告白した方もどういう人間かわかんない、ただ能登かわいいよ能登が中の人だから、単に声の持つ情性に引きずられて勝手に声の力でキャラクターに想い入れてる感じだし。


とか色々と演出に不備が多い印象。

そこへ持ってきて、単なる政治的駆け引き劇の物語だけじゃなくて、そこへいかにも、にわかハードSFっぽい、リアルな船外活動の情況の表現の試作みたいなエピソードまで絡んできて、ますます薄っぽくなってた。


つか、なんなんだ、二時間しか許可できないとか、船外活動は安全じゃないって言いたいのか、と思えば一方は、十時間ぶっ続けで作業した後、宇宙空間の船外で仮眠って、安全って言いたいのか、はたまた(たぶんこれが正解なんだと思うけど)要人である幹部は二時間しか許可しない一方、兵士の平民は危険な空間で働きっぱなしっていう、要人と凡人の扱いの違い、でも表現したいのか、よくわからない展開だった。


展開としてはフレアの危険性がある状態でも船の修復のために船外活動をするクルー。
士官の一人も船外活動の能力があるから協力すると申し出るけれど、危険だからと止められる。船医から二時間ならいいと言われ出ることに(船外活動の許可を医師が下すと言うことを新表現として伝えたかったのだろうと思われる)
ところがフレアで船内へ待避する事になるが時間が間に合わず、あんまりなかの良くない男が機転を効かして女子を自分の命を犠牲にして助けようとする、みたいな話。


なんか見ていたら最後男が女子を付き飛ばして反作用で宇宙に放り出されるのは、なんかそんなことしなくても良かったような、単なるドラマティックにするための非論理的な演出みたいな風に見えるけど、一応あのままだと間に合わなかったから、最後の手段ってことなんだったんじゃないかと思うけど、説明不足でイマイチ。


とかなんだかなーと感じる、作品全体に、なにかが著しく上手く回ってない感が感じる作品。


噂によると1クールしかないとか。12回じゃたいした話にならなそうでちょっと期待できない予感。