ふたつのスピカ

順当な展開。アスミちゃんは大きくなって進学、宇宙学校があってそこに行くにはお金も掛かるし家は貧乏だし……みたいな。
貧乏がネックか。母親を殺した宇宙だから!って事じゃなかった。ってかお父さんもアスミもロケットや宇宙に関しては不幸をもたらした物という認識はないのね、それはそれで、良い、抵抗はないけど。


予告で見たお父さんが軽くアスミをぶったのは素直に夢を語れなくなったアスミに対してというニュアンスだった。
もっとクサイエピソードかと思ってた。
バチン、なにを遠慮してるんだ(お母さんの命を奪った宇宙だから志望するとお父さんが悲しむからとアスミは内緒にしてた、とかいうのがばれて)お前がやりたいんだろ、父さんは応援するから!みたいな。


障害という意味では似たようなものだけど、お金の問題っていうのは世知辛いっていうか、ちょっとそれじゃしょうがないっていうか、あんなに貧乏な方向性に持っていくとは。
その辺はたぶん少ないセリフから読み取ると、宇宙関係に属してたけど、母親の死で宇宙と縁を切ったせいで工事現場に(っていうか、考えるとすごい職業差別みたいな、工事現場は底辺の仕事ですか、ちっょと問題ある描写なような、つかそんな意味で書いてませんか、どうですか)そのせいで貧乏(だからヒドイって、工事現場の仕事だからってのがって貧乏って理由は)


その辺はともかく、子供の頃のアスミの作文とか、お父さんとライオンさんへアスミが宇宙飛行士になって、ただで乗せてあげる無料券とかは上手いエピソードだった。
ただなんか持って行き方がちょっと上手くなくて爆発力が弱かったって言うか、なんか感動に持っていこうみたいなタメがあざとすぎて身構えちゃったというか、扱いが良くなかったかな。
アスミが迎えに来て、ちょうど大金用意してるとか、無料券持ってるとか、都合がいい演出だった。父親が見せようとするとかより、コッソリ今も無料券持ってて元気の元にしてるのを偶然知ってとか、そう言う方がグッと来るなあ。