ふたつのスピカ

今週のお母さん話、原作はもっとスゴイよ、みたいな感想を見かけて、なんかたまらなくなってきたので一巻を購入。


んー、微妙。


それよりも表紙の印象からもっとディスコミみたいな絵柄かと思ってて、かわいい絵柄で結構シリアス、みたいなマンガかと思ってたけど、実際には、結構古いタイプの絵っていうか、柴門ふみとかみたいな青年誌の絵と少女マンガの中間みたいな、なんか真面目で木訥な絵柄だった。


で面白いのが、普通アニメ化っていうと、アニメが膨大なマンガのダイジェスト版になってて、あのエピソードはカットかよ、なんて事がありがちなのに、スビカの場合は、原作を逆に膨らませてた感じだったこと。


って、既に五回やっているのに、まだ一巻を使い切ってないんだからアニメの展開が遅いこと遅いこと。
まあ当初から、全話フォローする気はなくて、原作の区切りの良いところまでやろうって意図なのかなと思えるし。


それ以上にアニメから見たせいか、原作の展開が、物語として書くべき臨場感とか空気感を表現する余裕もなく、思いついたエピソードをそのまま無理にプロットに詰め込んだ、みたいな、結構行間を読めみたいな作りになってる所が気になった。


まあたぶん、毎月与えられるページが32ページの中でやりくりすると、いい着想もじっくり描けなくなっちゃってるって所なのかなと。
ほんと32ページとかだと出来ることは限られてくるし。


来週あたり出てきそうなビン子ちゃんの過去のトラウマみたいなの五コマしか出てこないし、漫画家の苦労が忍ばれるなーと思いつつ、物語の呼吸としては今のところアニメ版の方が恵まれていてゆったりしていて好みかなと思った。