ふたつのスピカ

回想戻って続き、みたいな。


先日原作読んじゃったので、どうも比較眼で見てしまう。
その印象としてはそのままだったなーというか、アニメとしての面白味は、冒頭の炎の中のライオンさんのシーン、流れる炎が一瞬涙のように流れたり、マンガの止め絵でやるとあざとすぎて興ざめになるし、そう言うところはアニメの良さだなとおもった。


期待していた過去の自分との対面はいまいち。
というか、あの辺どういう意図だと解釈するかって所もあると思う。


自分の場合は、悲しいときに眺めた満点の空の星に慰められた、だから星が好き、この試験に合格したい、ってことに通じるって感じてたから、星空の表現がもっと幻想的になるかなと思ってたから拍子抜けした。


個人的体験になるけど、長野の田舎生まれの自分としては、自分にとっての本当の星空は、あのアニメの星空よりもっと見えて煌びやかだった。星空体験っていうか、夜中に寝っ転がって星空を見あげて、あの星はデネブ、あの星はスビカ、とかそれぞれの星に意識を向けているとまるで星の海を泳いでいるようだったよ。
「それが それが 今 スターライトシャワー♪」つて莫迦かっ!って感じなんだけど。


なんかアニメだとなにを意図していたかわかんない感じだった。


アニメの幼いアスミは原作の感じには及ばなかったかなと。


その辺、面白いなと思うのは、原作は高校生のアスミは結構成長していていまいちっていうか、アニメの幼さの残る感じの方が好きだけど、原作の子供の時は、子供の可愛さが出ていて好きだったりして、アニメの子供時代は今のアスミを縮めただけみたいでイマイチだったり。


両方を考えると、原作は子ども時代と高校生時代の印象に距離があって、
一方アニメ版は、子どもと高校生の印象に距離がないンだなと。


で個人的には、アニメの高校生と、原作の子ども時代の雰囲気が好きなんだけど、さすがにマンガの子どもの感じを上手くアニメ絵にリファインするのは困難だろうなと。


その分子ども時代の愛らしさは矢島さんの能力で補って余りあるほどなんだけど。


物語の膨らませは、やっぱりピン子ちゃんの自分の過去の回想が、原作は五コマで済ませてたのを拡大していて、やっぱりあそこはちゃんと賭けた方が効果的だったよなと。
もっと先生にページをあげて!つーか、アニメになったし、今だともっとページもらえて丁寧に書いてるとイイナと思った。