レジェンズ〜甦る竜王伝説〜

最終回。


前回、ハルカ母を救うためにジャバウォックにはるかがかわりに取り込まれる、そこへランシーンが来て自分を取り込め、みたいな展開だったけど、
あれは、自分見ていて、ああここで悪のランシーンが強大な力を自分の物にするためにジャバウォックを乗っ取ろうとしたんだろうな、と解釈してたら、本当にはるかを救うつもりだったり、このまま宇宙に行って世界を救おうとしていたらしい。


相変わらず悪人声だけど、初めから心の中にはそういう思いがあったみたいで、ここで自分が世界を守るために存在していたんだ、みたいに悟ってるし、本当にわるっちょじゃなくっていいっちょだったのか、と違和感というかビックリ。


まあいかにも誤解をうけそうな人だけどさ。
悪人役に対しては、ランシーンにしろユルにしろ、なんとなくしっくりこないというか、簡単に典型的な安直な悪人像は出さないのか監督の個性というか。


それぞれの物語のケジメみたいなのをそれぞれに付けて物語は閉じるわけですが、キャラとしての別れみたいなのはよくできていた気もするけれど、全体的には大雑把で、それほど丁寧に育てられていたのかというと、うーん……という感じで。


とか言うのはまあ監督の作品にある共通な感じなんですが。


物語全体としては、監督、少年物とか、戦い物、バトルアニメ、みたいなものが上手くないと言うか、好きじゃないんだろうなあというか、それでも挑戦して、結果としてなんかかなり破綻したへとへと状態でゴールテープを切ったってかんじで、どうなんだろう、そんなに好きじゃなきゃやらない方が?と思いつつ、バトル物が得意な作家が手癖に近い形で無難に描かれていても、それはそれで面白くなかったり魅力が出なかったと思うけど。


元々のとぼけた味が上手く融合する物語と出会ったらもっともっと面白くなるような気がしつつも、またテイストが合う話だったらそういう個性が埋没しちゃう気もするし、難しい所だなと思った。