ピーチガール

ここ冒頭、××の後みたいな覚え書き的な書き出しになる事が多いけど、この作品、色んな事が多くて、ああなってこうなって、その後の後の後の……、と信じられないくらい色々あったなあと、昼メロみたいだなあと改めてしみじみ。


っとなんだ、そうそう、ももが自分の写真を挟んでる生徒手帳を見つけたらそれがカイリだったって気が付いた後の話。


つーか気が付けば、当初は、策士さえに翻弄され、クラスメートからは見た目でギャル種族に見なされて偏見を受けていて、と不幸キャラだったはずだけど、いつの間にかクラスで評判の色男二人に恋されて、どっちを選べばいいかわかんなくて困ってる女の子という、ちょっと歪んだ目で見れば、いい気になりすぎててムカツきかねない状態だなと。


そして写真を見つけたときの心境としては、正直嬉しかった、と。ってまだフラフラしてるヨ!


考えるとやり方は上手くなかったけど、さえの策略から守るために好きなももと距離をとったり、自分がしでかした結果を甘んじて受け入れ、普通のチャラチャラした男という姿を演じたカイリ、とか男子はやせがまんしているというのに、ももちんは流されっぱなしだなあ。


というのも結局、色男二人がももに好意があるからで、ももの側がどっちかと決定的に愛を確信する劇的なエピソードを持ってない、つーか、どっちともそれなりに好きだと思った劇的な体験をしてるんだろうな。


んでもカイリの方は押さえきれずに未練がましいところを見せたりして、この辺は辛い恋をあきらめた時の気持ちとか思い出してグッと来ちゃったよ。ももちんの悲恋の情況にはピクリとも来ないんだけど。


そしてさえの方は突然の妊娠宣言。
どう考えても突然でさえの口から出任せにしか見えない。
本当なら事前になんらかの描写をしておくだろうし。


でも逆にその唐突さがまたでまかせと思わせて本当だったという演出プランなのかな?と思えたり。


にしてもそれ以前に、妊娠したっていう発言が通っちゃう状態って……否定できないってのは高校生相手に性交渉あったって事だし、つーかそれ以前に妊娠する可能性のある性交渉したってことでその方が問題っていうか、進んでるナア!


つーか妊娠を目的とする性行為以外は基本的にセーフセックスじゃん、カイリ兄ダメじゃん!


案外兄貴、ちゃんと避妊しててさえの発言がウソとわかっている上で行動しているのかも知れないけど、進んでるって言っても少女マンガ事態が、乱れた考えを助長したり肯定したり流布する役割になっちゃうのはどうかなーなんて。