蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT

良かったですよ。
二、三感想を溜めてて後でまとめて書こうかと思ってたけど、これ一本で吹っ飛んじゃいました。(アリアの最終回だとおもわれ)


事前情報はサッパリ入れずで視聴。総集編か、第二期の一二話のスペシャル放送かなとか全然わからずに。予測としては、前作の続編とか、前作の後日談かと思ってみてた。
ので当初はちょっと、ああ乙姫が島と同化して、とか混乱したり。
総士とか一輝とかがいる段階で、ああ前作の前か、と気が付きそうなんだけど、先入観が強くてだいぶ後まで前作の前の話とは意識出来なかった。


にしても、複雑な設定というか、難解な解釈によって作られた設定を見事に取り込んで、話の中に組み込んでいるところに感心して情況が飲み込めないままでもすごく面白く見られた。
さすが冲方クオリティーというか、本当に上手い。
同化現象とか、結晶化とか、今この作品を見て、ああ、フェストゥムがガラスとか、珪素生命体なのでその影響を受けたから結晶化するのか、とか納得したり。


ファフナー本編も初めからこういう描き方だったら、とか思った。つか、設定の解釈を正確にしてたのは設定した冲方氏だけだったのかしらん、設定の意味を理解してない人間が書いたらそりゃ見当はずれな方向に行っちゃう物語になっちゃうわなーとか。


そして物語の作り方も上手い、というか物語を引っ張っていく小道具に老犬を持ってきて使い方が上手い。
自分以外からは物を食べない、戦地に行くには自分が殺すしかない、でもそんなことできない、食べてくれる人を見つける、そして主人の機体が帰ってきて、操縦席で旅立ってしまう、と。
あざとすぎるけど、こういう道具をきちんと見つけて利用して描いていくのが物語のカタルシスだし、素直に感動したよ。