ふしぎ星の☆ふたご姫

最終回。最後のアイテムが揃わないままで対決みたいな展開は珍しいかな、とか思ったり、いやいや正義の側に不利なハンディを負わせて対決させるって言うやり方というのはよくあるやり方だし、とか思いながら見ていたり。


どっちにしろ「なんだかんだあって」揃って勝利って事なんだろうけど、そこまで持っていくのにどうやるのかを楽しみに見てた。


ら、なんとなく揃っちゃってビックリだった。


たぶんきっとほんとはブウモの改心の意味も含めてパールちゃんとの探索の上でエピソードを描く予定だったけどやってる余裕がなかったとかなんか理由があったんだろうな、と。


それまでの過程は、不足を補うための仲間の協力→でもダメだった→ふたご姫の自己犠牲→プーモが身代わり、みたいな展開で無難にこなしてた。


正直、感動したり感心したりするところはなかった。そのへん、見ている自分の心が純粋じゃないせいなのか、演出とか考え方がいまいち合わないからなのか、よくわかんない。


たとえばの話、プーモが死んだとおもってふたご姫が涙を流すけど、アレってプーモが死んで悲しい涙だったりするじゃないですか、そうじゃなくて自分たちが未熟でプーモが死んじゃったみたいな後悔の涙だったりしたら、それはそれでグッと来るんだけど、軽いレベルで話を仕上げてるかなあとか。


全体的には、話し上の悪役の描き方が、上手いとは言えないんだけど、それはそれで面白かったかも。
悪大臣の登場も世界観とずれていて変だったり、ヘタレ王子の悪立ちの立ち位置が微妙、完全に悪に洗脳されて本当のブライトじゃないのなら判りそうだったり、話として扱いやすいんだけど、そういう安易な選択を避けたところはよかったりしつつも、じゃあどうやって動かしたかというと、あんまり上手く扱えなかったような「いつか判ってくれる」とか言いながら悪い行為をしてるところとか、ある意味リアルだったり。


こうして踊って楽しく終わったけど、まだ続くんだよね、せっかく平和になった世界がまた新しい悪で危機に陥るのかな、そういう展開の続きじゃやだなあと思っていたら、学園物に舞台を移して新しい物語世界観でやるみたいで、これはこれで気持ちをリセットして見られそう。