吉永さん家のガーゴイル

泥棒、ガーさんの誕生の秘密、と来て、今度は怪盗を出してみたよみたいな展開の話。


どうなんじゃろう。


この話、微妙に人の心をくじく心ない表現が引っ掛かる作品なんだなあ。


前回までの流れの中では、泥棒とか出しつつ、強盗の行動で、心から傷ついた少女という者を作ったり、その事をさせたゲーム会社の社長はその事を気にしていない、(演出上そういう事を気にしない事で、その人物に人間性はないという表現なのだろうけど)表現上千和が怒って見せたけど、そして今度は、番犬と怪盗の立場上の対立という事で話を進めるんだけど、素直に彼らの対立を描くだけでも成立するはずなんだけど、そこへ、心ない人体実験をさせられている少女、それもそれをやっているのは父親、とかそういう要素を引っ張ってくる、と。


そのへんどうなのかな、どうも引っ掛かるんだけど。


CMで聞く限りこの話はヒューマンハートフルコメディ、という事なのでそういう要素を取り込んでいくというのは正しいのかも知れないけれど、なんか胡散臭いなあと。


無理矢理傷ついた人というのを仕立てて話に登場させて、そして解決する、という事をすることがヒューマンハートフルなのか。
なんかそれ、無理矢理感動させるためにわざと悲劇を作っているんじゃないかと。
話自体はヒューマンハートフルなんだけど、それ作って提供している側の気持ちはちっともヒューマンハートフルじゃねえよなー、悪趣味だよなーとか感じちゃったり。


なまじ、若林様とか千和様が関わっているので、悪い印象は抱きたくないのだけど、なんか話の作り方が根本的にハッピーじゃないよなあと。