「牙」

面白いなあ。メガネ君編も面白いんだけど、それによって相対的にゼット君側の話の面白味の意味もハッキリしてきた感じがする。


これってどうなのかな、メガネ君ことノア君の話というか情況みたいな事。
以前の世界では、ゼット君は社会に愛されずに結果的に悪役側だったわけで、対してノア君は社会に愛されて上手く振舞って生徒会長とかやって来てわけだけど、
こっちの世界に来て、ゼット君はキャスターの能力のおかげで世界に愛されて英雄への道を進んでいる一方、ノア君の取り巻かれた情況は世界から愛されていなくて、ノア君から見たらこんな世界はおかしい、というわけで、彼なりに悪の道に進みそう、


みたいな世界の転移によって、世界観が反転していたり、とか、価値観が面白い。


実際、観客の見ている世界観からすれば、ノア君のたどり着いた世界観はおかしいし、そこで社会を憎むことになるノア君の行為は、正義の道理に基づいているんだけど、結果的には社会の悪人になりそう。


そのへんを汲み取りながら見ていくと、ノアのこれからが楽しみだし、今までのゼット君側の方の展開はあんまり面白味がなかったんだけど、それによって面白く代わって行きそうで楽しみだなあと。