吉永さん家のガーゴイル

梨々たん話。


キタコレエセセンチメンタル話……


んー、まあこの話作ってる人は本気でこういう強引な手段で感情に訴えかける技法というのが好きとか正しいとか感じているんだろうな。むしろわざとらしく強引であればあるほどもっと感情が揺さぶられて、説得力もなく無理矢理悲しい空気に投げ込まれるのが気持ちいい、とか、今風の風潮で、と、そういう事なんじゃないのかなあとか思ったり。


自分的に救われるのは、梨々のパパ、ハミルトンは、やり方や手段は全然間違ってるんだけど、自分の行為が自分と娘の幸せに本当に繋がってると思い込んでるんだろうなあと感じられるところ。
キャラ紹介には
「実の父親であるハミルトンの手によって練丹術の披験体にされていた不幸な少女。」
とか書かれてるけど、それは回りや観客が勝手に読み取るだけで、巻き込まれている本人たちはそれほど自分の身が不幸だとは感じていなかったんじゃないのかなあと。


百色にであったり双葉と知り合ったことで、昔の境遇は辛かったと自覚したかも知れないけど、なんかねえ。
つーか、今は父に対して愛情とかはまったく感じていないのかな、つーか、前から父に対する思慕の情は全くなかったのかな。
そのへんないがしろにされているのがなんとも。
つか肉親としての父への思いよりデュラハンへの心配の方が大きいのがなんとも。


あんな酷い行為をする父にまだ思いが捨てきれない、みたいな方向性の方がハートフルなんじゃ?とか思いつつ見ていくけどネ。