ARIA The NATURAL

ベネチュアングラスの話。
本物とかウソ物とかの話をしつつ、社長可愛いー、つーか四行程で社長を作る師匠スゲエー!つーか売ってくれー!
な感じ。
あと、灯里さんの初仕事がガラス運びって危なすぎる!という趣向。


特にテーマ的には考える意欲もなく、灯里さんが言うとおり、本物もウソ物もなく、歴史とか伝統とかも関係無しに、その物が素敵ならいいんじゃないのかな。
ケチ付けてたお客はそのものの本質が見えてなかったのか、本当にその物が本物に迫らないまがい物だったということか、という事になるけれど、作っている人達の自分に対する見識がしっかりしていれば、自分の作っている物がまがい物か本物と同等かは理解しているだろうし、自身があるというのなら、やっぱり客が伝統とかに誤魔化されすぎて本物を見る目がなかったんだろう。


良い物とか、自分の見る目で、自分が良いという物を見る目って大事だし。
つかあの客にとっては実物の実体が問題じゃなくて、本当の場所で作ったみたいなそういう背景に価値を見いだしてるのだからどんなに頑張っても、仮にネオベネチアが作りだした物の方が既に元祖を上回って美しい物だとしても魅力的じゃないと思うんだろうし、それはそれで仕方がないよねえと。


つーかこのテーマって、この作品の舞台とか、灯里というキャラクターの主体性のなさ(ネオヴェネチアという場所を見せるための傍観者として意図的にキャラクター性を排除してフィルターを通さないため)とかに通じるテーマなんだろうなあと。