「牙」

面白いねえ。前回角が出てきて、心配なロイアの続き。
ああこの展開、元々、そこの種族でその証が出てきたって事なんだね。見てればわかるけど、前回怪我したみたいなあとで角が出てきているから、見ようによってはその傷からなにか入ってきたみたいな解釈も出来そうで、前回の敵に怪我させられたみていな展開はなくてもよかったんじゃ、つかそうすると、怪我の後の手当ての方法で自分の過去とそこが繋がっているという演出が見せられないから必要性があるのか。


と言うわけで、旅立ってしまうロイアとなるわけだけど、この作品、結構いつもジジイが説明しなくて情況が悪くなるという展開が多いよね。


まあ確かに現実でも、一言ちゃんと早くに言えば物事が解決したのにという事もあるし、その一言が言えなくてグズグズしている内に変なことに、って情況はあるから判るけどね。


ああそうなのか、前回の感想でこの世界は三勢力とそこに関わる三人(ゼッド、ノア、ヒュー)という構成だと思っていたけど、タスクという新勢力とそこの生まれ(やっぱり王族がらみ?)のロイアの四つ巴の物語なのか。


それにしてもこの作品世界、ゼッドの元居た世界も息苦しいし、ごっちの世界も、ネオトピアは規則だらけだし、ジーモットは軍国主義だし、ゼッドの居るテンプラーも事なかれ主義みたいだし(つーかいつもジジイの説明不足で騒動が絶えない国という印象が)、良い風が吹いている場所がどこにも無いという。
こうしてみるとテンプラーの主体性のなさが様子見主義の日本を象徴してるのかなあと思ったり。