今期のアニメのこと

今クールのアニメの印象について、いまいち盛上がっていないよね、みたいな事を見かけるような気がする。
ので考えてみた。


私見ではなくて客観的なんて事は信じていないけど、まあ妥当かなあと思うことは、今クールには代表作的作品や話題作的な作品が不在なためにそういう印象を受けるのかなあと思った。


前期はとりあえず「ハルヒハルヒ」と言っておけば成立したような感じだったし。


じゃあそれ以前はどうだったのかよ?と言われると、はっきりとは言えないけれど、また確かめるのも面倒なので印象だけで言ってしまえば「エウレカが」とか「ホランドが」と言っていれば成立した一年があったような気がするし。


それ以外に思いつく話題作的な作品と言えば、アクエリオンとか、ファフナーとか。
話題作が必ずしも良作ではないと言えばステルヴィアなんかも、しーぽんしーぽん言ってれば、2クール盛上がっている気分になれたであろうし、なのはが放送されていたときも、レイジングハート萌えしていれば楽しい気分だった時期もあったろうし、なのはの同監督流れで言えば、月詠とかぱにぽにとかで萌えていれば盛り上がっている気分になれたのだろうし、舞-HiMEシリーズの時にもそう言う盛り上がっている気勢を作り出していたのだろうと。


という意味で、今期にはそうした象徴的作品が不在しているから盛り上がりに欠けているような気持ちになるんだろうと。
じゃあそれで、アニメは終わったのかといえばそんなことじゃなく、単純に今は偶然にエアポケットに入ってしまっていると言うだけで、きっと恐らく今秋には、コードギアス、言うて盛上がっているのだろうし、来春にはグレンラガン言うて盛上がっているのだろうと。


と言ってもその辺は、平井キャラは話題作、という神話に頼っているような気もするし、グレンガランの方もガイナックス神話頼みというような気も、つーか、フリクリ、アベノあたりで、ガイナ神話は既に自分の中では崩れ去ったような気もして、グレンガランが期待通りに盛り上がれるのかどうか不安な気も。


とはいえ、話題作不足とか、意欲作不足という物にも別の要因があるような気もするんだよね。


その辺は、ここ数年の出来事として、アニメが、ゲームと並んで、文化というよりも、産業として認知されて地位が向上したという。
そのおかげで、スポンサーは増えた、出資者は多くなった結果が、アニメ作品の乱立という状態を作り出したと。それはそれで良いことなのだけど、じゃあ、お金は出す、好きに作りたい物を作ればいい、というわけではなく、出資者はあくまで事業としてやっているのだから還元がなきゃ困る、と。


そうなってくれば当然意欲作は減少していく、投資を取り返すには冒険は出来ない、選択肢は、原作付きで、原作が既に何百万部と売れているような作品が対象になっていく。


と言う情況になっていけば、多作になっていくけれど、どこかで見たような話ばかりと、話題作の比率はますます低下していくという悪循環が始まると。


個人的には今まで見たことないような新しい話というのを見てみたいんだけどねえ。