RED GARDEN

二回目、お前達は一度死んだ、あれと戦え!という展開の続き。


構成がよくないね、どうしてあんな演出にしちゃったんだろう。
怪物に襲われることになって、どうなるんだろうとドキドキして見ているのに翌日のシーンをカットバックして入れてしまっていた。
あのシーンの存在によって今の怪物に襲われているというシチュエーションが、明日を無事に迎えられているということがわかってしまって見ている物の緊張感を損なってしまっていた。
まあ中心人物なのだからなんとか切り抜けると言うことは目に見えているのだから翌日の無事な姿を見せてもいいのかもしれないけれど、一応見方としては、彼女たちは一度死んでいるということなのだから、また今度も殺されてしまうかもという予測もあるわけだし、ここで終わる、という事はないけれど、また殺されるかもしれないという見方もあって、そう言う意味でせっかく緊張感を持って見られる条件なのに翌日の生存という情報を見せてしまうのは上手くないなと思った。


まあなんとなく見ている自分的には多少緊張感に絶えられない部分もあったので、翌日の姿を見せて話を運ぶというのも多少は歓迎する部分もあったのだけど。


どうしてああいう手法を使ったんだろうと考えると、緊張感が失せるというデメリットがあるのだけれど、その一方で、非現実な荒唐無稽な展開なんだけど、あまりに長い時間同じ描写(荒唐無稽な出来事)を続けていると見ている側に「有り得ない嘘を見続けされられている」という感覚が生じてくるので、それを避けるために、時間を分断して連続性を断ったんだろうと思う。翌日のシーンを見せて、昨日の夜の出来事は、という形にすることにして、出来事の現実感の説得力を高めるという。


でもやっぱり翌日のシーンは効果的じゃなかったと思う。あのまま連続的に、非常識な凶暴な存在に追い回されて、怯えながら戦い続けるという描写を続けているべきだった。観客の時間の連続性を断つのなら、翌日の姿じゃなくて、行かれなかったパーティーのシーンに振って意識を分断すれば良かったんじゃなかったのかな。
「なんでこんな事に、本当なら今ごろパーティーに行っているはずなのに」と言わせたり、パーティーの方では来ない友人を気にしたり携帯をかけても圏外で繋がらないという描写をしたりした方が良かったんじゃないのかな。


けしかける謎の女の方もよくわかんないよね。
観客の想像としては、彼女たちは一度死んで蘇ったと、そこには蘇がえったのなんか謎があるだろうし、それによって新しい能力とかがあるんだろうという予測は立つのだけど(なんだろう、吸血鬼的能力?わかんないけどさ)
なんで説明や能力に対するレクチャーもせずに襲わせるんだろう。


能力が発動しなかったらそれはそれまで、能力予備軍は使い捨てに出来るほどたくさん居るんだろうか。


話の乗りとしてはなにも教えられずに襲われて逃げ回る展開の方が面白いけど、なんか理屈に合わないよね。後日そのへんがちゃんと納得がいく解説があれば感心するけど、そのままだったらなんか軽薄に話を作ってるなあという風に受取ってしまうなあ。