コードギアス 反逆のルルーシュ

面白かった今週も。


「奪われた 仮面」
ってサブタイトルからして、ルル君の計画の綻びといったような深刻なトラブルの話かなと予想すると思うんだけど、実際はネコがマスク被っちゃってタイヘンだ、というコメディ話だった。


自分が適当に見ているせいという部分もあるのかも知れないけど、予告の内容や絵を見ても今回の話がコメディだって予感させていないところが良かった。


後思うんだけど、六回七回話を進めているけど、ほぼルルーシュにカメラが向けられていて、ルルーシュの人物像が伝わっているからこそこういう趣向をしても、いつも冷静なルルーシュが大慌てという事が面白さとして成立するって事と、なんだかんだ言って一人の人間を現実感を持ってイメージできるにはそれだけの時間や手間が掛かるんだよねという。


映画だと二時間程度しか与えられる時間は無いんで、そんな丁寧な人間表現は出来ないからステロタイプな人物像にしたり、その上で特徴的な性格付けを一つぐらいあれば、という所なんだけど、長いスバンの物語だからこそそう言うことが出来るんだなと、そしてその辺割りきってじっくりルルーシュに焦点を当てて描いているところが良いね。


ルルーシュ以外の人物、ガールフレンドは今のところスクール水着風水着ぐらいしか印象がなくてどういう人物かわかんないし、テロ娘は今のところ病弱キャラなんかにするんじゃなかった、というぐらいしかわからないし、スザクはまだ一番ルルーシュに近いから、正義感が強い人間なんだろうなあとか、多少伝わるけど、ルルーシュの存在感には到底及ばない。


元王族で逃亡者っぽくて、父親を憎んでいて、国を滅ぼす野望があって、その時を待っていて、優秀で天才で冷静沈着、学校ではそこそこ人望があって人気がある人当たりの良い人間という面と、国を滅ぼすという野望の二面性を持っていて、病弱な妹の前では優しい兄を演じている、と。


それだけ伝わっているからこそ、そんなCCが目の前に現れても動揺しなかったルルーシュが、仮面を被ったネコに素っ頓狂な声を上げて大慌てという面白さが生じて来るという。


っとその辺る〜んの人にも判って欲しいんだけどねー、とか思ったり。


話の方はあくまでルルーシュコメディリリーフに仕立て上げるという話なので特に取り上げるべき所もなく、つーか、そのまんまネコミミを捕まえろって言うときメモの第一話と内容は展開が同じなのが妙に可笑しかった。


あとは、ルル君体力ねえー!つか、スザク君は逞しいなあ頼もしいなあということがよく分った。


その辺の二人の空気が伝わっただけでも遊びの話でも見どころがあったんじゃないかな。