コードギアス 反逆のルルーシュ

「日本人の皆さんを虐殺しちゃって下さい
の続き。


自分がやっちゃった落とし前を付けてルル君がユフィを撃ち殺したよ。
その辺はえらいえらい、というか、責任を果してはいるんだけど、なんて言うか、葛藤とか苦しみが少ないというか、ここはこういう展開で、という観念的な形で進めちゃったなあというか。


自分が手を掛けるにしても、直接銃を向けて人を殺害するという行為の重さっていう事が表現としてあっさり描写されすぎの感があったり、やっぱり本当ならそれ以前にもっと助ける方向で足掻いて色々するだろうけど、その辺、物語として美しいからという感じで行動させていて諦めが速すぎだよなあとか感じたりもしたんだけど、まあそんなものかなあと。


ユフィの死は人々に影響を与え、つか、主にはコーネリアに失望を与え、ニーナには病ませてゼロに憎しみを抱かせて危ない方向に、と特にニーナの方は伏線張っている通り自作核弾頭で自爆という展開になるのかなあと思えるんだけど。


にしても、ユフィ死去の情報はどうしてニーナが知ることになったんだろう、常識的には、戦略上はまだ秘密にされるべきだろうに、と思ったけど、元テレビ屋さんが、記録していたし情報を流したんだろうね、とは思ったけど、どうやって?と疑問も感じるんだけど、この話の中では、簡単にテレビ網にハッキングして思いのままに情報を流せるって事になってるんだろうから、まあ良いかなと。


にしても、裏切られた日本人がユーフェミアを殺せ!と決起している状態の時に、ゼロがユーフェミアを倒したという情報は反抗心を煽る結果になるんだろうか、刺激するならもう少し時期をおいた方が、つかそれ相当の時間は流れているという所なんだろうね。


そしてさらには、きちんと武装を整えているブリタニア軍は反乱した素手の日本人になぜか都合良く劣勢に追いやられたりして、あのぐらいで浮き足立つような武力で良くも世界を掌握できたなあ、と思ったりもするんだけど、その辺もまあそう言うことにしておこうと。


で、それにしても、撃たれた後、正気を取り戻たユフィとスザクの死ぬ間際のやり取りなんだけど、素直な展開ならば「阿あなんと悲劇、運命のいたずら」とか、心を揺さぶられて号泣する場面なんだけど、どうにもそうなった展開の原因とか考えると、運命のいたずらが招いた悲劇、という感より、作り手の作意、とか都合とか、作り手の術中という感が大きくて、素直には泣いたり感動したりは出来なかったなあ。
その辺もう少し上手くやってくれれば。
普通であれば、こういう情況にしたければ、密かにユフィを気に入らない人物を作り上げておいて、その人間の仕業、みたいな事にするのがよくあるやり方なんだけど。本当だったらゼロ憎しの復活のオレンジ君が、ゼロをおとしめるためにユフィを殺略者にみたいな形にしていれば、これほど抵抗無く、運命の悲劇だなあとは受け止められたかなあとは思うんだけど。


とにかくユフィとスザクのやり取りは、いつギアスが暴走してユフィがスザクを殺しに掛かるかと気が気じゃなかったよ、そしてスザクが生きろというギアスの指令でユフィにトドメを刺すとか、そんな展開になるんじゃないかと(そこまでやってくれたら凄かったのになあ、そしたら赤庭の最終回並に壮絶だったのに)


そしてスザクの前にはv.v.とか現れちゃってどうなるんだろう。ルルーシュと同じくなにかの能力を授かったのかな?
文脈的にはアンチギアスという位置付けの物であるはずなんだけど、そんなの思いつかないし、どんな能力なのか楽しみに続編を待ちたいと思います。


つか続編てあと二話で結末まて行くの?それだったら総集編二回なんてやらないでキレイにまとめてくれよって気もしなくもないんだけど、到底あと二回では終わるスケールの話じゃないし、二回やった後第二シーズンが来るって事なのかしらん?


それにしてもルル君、言うに事書いて、合衆国日本でどうなんですか。
設定上アメリカ不在の物語世界で合衆国という言葉がどういう意味を持つのかわかんないけど、この話隠しテーマが反米なのかと思わせて、実はアメリカ大好き!だったみたいな(笑)いや別に誰もそんなイデオロギーでこの作品をみてやしないとおもうけどね。