WOLF'S RAIN

ゲーム原作ながら、メダロットを傑作に仕上げた岡村天斎と、カウボーイビバップのスタッフが組んだオリジナルストーリー。
期待は高かったんだけど、なかなか上手くまだ機能していない。始めに出てきた謎のアンドロイドみたいなの話は放置されていて、ハグレ狼が楽園を捜す旅になっている。その中で出会ったのは、落ちぶれて犬に成り下がった狼たち。見ていてあまり楽しくない、迷走している感じ。
しかしまだ6回しかやっていないのだ。不定期なフジの放送体制が作品の印象を悪くしている。
ところで、いまだに彼らが、人間の姿と狼の姿を、変身しているのかわかっていない。第1話から見てないせいもあるけれど、明確に変身シーンが描写されていない。イタリアの映画に、見知らぬ少年が町に紛れ込んできて、みんなをなんとなく幸せにすると言う話があるんだけど、その少年が、実は少年ではなくて、子犬なんじゃないかと思わせるシーンがカットカットに挿入されて、不思議な感じを醸し出している、と言う作品がある。
そういうの見た後だと、これは実は狼で、心象シーン的に、狼の姿がふさわしいときは狼を、人間の姿がふさわしいときは人間に書いているんじゃないかと思ってるんだけど。