キディ・グレイド

良かったよ、改めて評価を考え直さないといけないよ。始まったときから、そんなに嫌いじゃなかった、ダーティペアの類似コピーみたいな感じして、好感を持ってはいた。とりあえずダーペな展開や話や方向性は好きだし。
それ以上に評価する部分もある、なんたってダーペ、カルト集団とか世界制覇とかそんなことしか出てこないし、ダーペより物語性は良いんじゃないかなと。それでもストーりが迷走したり、キャラ立てがうまく行ってない、たくさん居ても、顔見せ程度だしなあ、うーんうーんと。一番評価したのは、ノーブルズで汚れ仕事した時、すごくレベルの高い話なんじゃないかと思ったり。
今まで、混乱した状況は、ちゃんと考えているんだろうなあ、局長も考えがあっての上で卑怯な役回り演じているんだろうとは感じたけど、一応上手い具合に収まった。なるほどなるほどと。
エクリュミの局長代理はクローンじゃなく、アールブ(名前出しても誰だかわかんないよなあ、ネーミングのダメさはこの作品独特のものなんだけど、いーえすメンバーのナンバーワンたち)のコピー能力だった。ノーブルズに対する復讐のためにずっと耐えていたのだ。
局長も生きていたし、今までのエクリュミへのバックアップはその辺がしていたんだろうなあと(そのワリに局長があらわれたとき驚いてけど、たぶんアンホウ、盗賊上がりかなんかのこないだGOTTを裏切ったコンビがいたからだろうけど)
エクリュミのクローン達も、それぞれ船をもらって生きることを許されたし、良かったねえと。
ちょっと、画面については、アップばっかりで、なにがどうなっているとか、話が展開する上で、今、どういうことが問題の懸念かとかそういうことがちゃんと伝わらなくて、ぼやーっと眺めるしかなくて、そういう点では不満だけど、良かったなあと。あと、ヴァイオラとか(スパゲッティ娘)で出来てないじゃん、超不満!

二本立て後編

事件が収束したあと。リュミエールが新しいボディに適合せず、生存の危険になる話。リュミエールの電子を把握する能力のせいで記憶の容量が多すぎて制御できないという困難に突き当たっているという設定。苦しみの中で色々な過去の記憶の断片が通り過ぎる。
何度も身体を変え、千年とか膨大な時をエクレールと過ごしてきていることをさりげなく提示される、スーツケース男と子供の時に出会っていたり、リュミエールが熟女時代があったり、すごいねえ、大人声も演じられるのか、恐るべき17才だなあ。
途方もない時を生きて、悲しい事件を体験したり、そんなこと感じられて、散漫な表現だったけれど、ああいう形でしか見せることが出来なかったことだと思う。改めて、キディグレイド、全話保存しておくべき作品だったかなあと思い直したり。
透明化していた宇宙船が、可視化したとき、鳥が逃げていく描写に感心したり。