ななか6/17

最終回。ちゃんと終わりました。良い感じでした。作画は良好、ななかの声も、はわわ、と千葉さん良い感じでした。12回は物足りないなと思ったりもするけれど、増えたところで、鬱ばなしが増加するだけかもしれないし。
それでも正直、エピソードや、感動に物足りない部分を感じたかも。
もっと圧倒的に、登場人物と共に泣いたり、怒ったり、感動したりという、忘れがたい印象的なエピソードとかあったらと。ドミ子が具現化した話は印象的だったけど、あとは……学芸会は、なんともかんともですね、風祭さんが倒れてななかに回るのは自然な演出だけど、はたして、六歳のななかで演じるか十七才のななかが演じてあげるか、むまあ、企画は十七才のななかがやったから、アレで順当だったと思うけれど。
あとは、ななか自身の自分の歩み方の間違いの対する気づきみたいなことがハッキリしなかったこととか、大人になろうとして得た物失った物を自覚して、感傷的になるとか、6歳のななかとの別れと、一つになることとか、もう少し感傷的に表現できなかったかなとか。
勝手な印象だけれど、原作の八神健氏の作品は、密・リターンズの頃読んでいたんだけど、どこか、達観して、冷めた感じの表現、もっとクサくストレートな表現したり、ストレートな怒りを表現したりとか、しなくて歯がゆかった、屈折した表現が多くて、アレだった。正直きっといい人なんだと思う、作品とか春の日溜まりのように穏やかな気持で書かれているようで、そこが逆に物足りない、時には嵐のような豪雨とか、夏の厳しい日射しとか、緩急のある直接的な展開を望んだりしたのでした。