ゲーム性ストーリー

たまたまどっとはっくもドラゴンドライブもゲームにちなんだ物語というので、それについて。
イグジステンズと言う映画がある。
http://www.gaga.ne.jp/movie/existenz1.html
デビッドクローネンバーグがビデオドロームをゲームや仮想現実時代にもう一度セルフリメイクしたような物語なんだけど、生物的なギミックで、ゲームと中枢神経でリンクして楽しもうという物語。それを楽しむうちに、ゲームなのか現実なのか、混沌としていくストーリー。
とかさ、現実とゲームの境界、と言うことをテーマに書かれている。すごく興味が湧く、これはなぜかと言えば、現実があるからだ。どっとはっくは、副題が、浸食汚染とか言うタイトルが付いていながら、ゲームがゲーム内で浸食する程度だったりして、全然面白くない。現実浸食していく物語が見たかったなあと。
イグジステンズはゲームの見た目が現実的で、ゲームが現実に浸食しやすいという状態にある、どっとはっくやドラゴンドライブはゲーム自体が二次元やアニメやゲームの見た目であるところが違う。この構造に近いものは、デジモンアドベンチャーだろう。前半をデジタルワールドという虚構の世界を書き、後半舞台を現実に戻すと、ゲームの現実が現実を浸食していくという構造になる。光が丘やお台場が、モンスターの戦う場所となり、現実的なテレビ局のヘリコプターが非現実的な存在を放送するというリアリティーがある。
既に物語と言う虚構の中で、さらにゲームという虚構には気持が入っていけない、と言うことなのだ。