カスミン

カスミ命をかける。テストで45点取っちゃったカスミン。ガッカリ帰っていると、ユキノに取り上げられ笑われる、返したテスト用紙を追っていたら木の穴に落ちてしまい、ロウソクの世界に落ちる。こういう想像力と面白い発想力で描かれる物語も手腕がいいと好き。なかなかいい手腕だった。
ロウソクたちに珍しい客として歓迎される、特に子供ロウソクと仲良く遊んであげるカスミン。食事を振る舞われるけれど、食事は蝋細工カスミンは命のロウソクを進められ、断り切れず命のロウソクをつけてしまう。それをつけると、それが自分の命になってしまう、炎を庇いながら子供と遊んだりする。そういうやり取りも、面白い発想として楽しめた。そして、カスミンが人間と知って、ロウソク達は恐れ、カスミンの命の炎を消してしまおうとする。子どもたちがカスミンは人間だけど怖くないもの、あたし達と遊んでくれたものと庇い逃げるように促す。逃げるカスミン。蝋人形館で隠れていると子どもたちが来て地上に帰る場所を教えてくれる。追いかけてくるロウソク達を、テストの松明で追いかけられないようにする。ここを登れば地上だが、ツルツルしてして上がれないでいると長老がビョウ付きのワラジを渡してくれ、彼らを許してやってくれ、恐れてあんな事をしてしまったと詫びる。カスミンは快く許し地上に帰る。
地上に上がってきたが、ロウソクはどうなってしまうんだろうと見ていると、ユキノが息を吹きかけ消そうとする。ところが、ロウソクを凍らせてしまいロウソクは砕け、カスミンはロウソクの呪縛からとかれる。ユキノは本当に殺そうとしたのか?「あしまった」といっているから、本気で殺そうという意思があったみたいだ。あれが「あっ」程度だったり、「あしまった」といってから「割れてしまったのでは仕方ないのう」とか言っていたら、悪意だったのか、悪意に見せて、実はカスミンを救ったのか、曖昧になって良かったんだけどな。