十二国記

タイキの話の続き。
ああどうしてこうもこういう話が多いのか。杉本さんも考えていたけれど、自分のいる世界が自分と合わない、自分はここの人間でないと感じていると言う物語を。
栗本薫氏も魔都とか自分の感覚に近い物を書くときに、異界生まれの地球人とか書いたりしているし。
タイキもそうであったと感じていた。自分ばかりが家族となじめない、世界と馴染めないと。そうしたら本当に自分は異世界人であったと知り涙を落す。
正直、自分もドワーッと涙した。自分自身そんなことを感じていたら、ここだけの話養子だったりして、なんだ本当に自分は借り物の世界に置かれた存在なのだったと。
自分の世界に戻ったタイキの伸び伸びとしていること、タイキ自身誰に気を使う必要もなく、だけにも受け入れられる世界、今までのタイキの扱われ方、タイキの反応から比べると、なんと幸福そうなことか。
そんな違和感を感じている人達にも自分の求められた本当の居場所と言う物を求めているのか?
みんなそんなことを感じているのか?そして大半の人は現実で、その親の腹から生まれてきていて、そこは自分のいるべき場所なのであの、間違ったところに置かれたわけではないのだ。
それにしても、タイキは現在王も選ばず、間違った日本に今は不幸そうに暮らしているのだ。いったいなにがあったのだろう、興味を惹かれる。
タイキの声が誰だろうと思ってたら釘宮理恵さん、気が付かなかった、リゼルの印象が強くて、なかなかマジ声も良いね。