十二国記

終わってすぐ書くのは恥ずかしいなあ!なんか複雑で早めに書かないとなにがなんだか判らなくなりそうだからすぐ書くっていうか書きながら整理するわけですナ。
三者三様の要素が面白いので整頓。
陽子の抱える事は、陽子自身の自分の意思の低さだけれど、このへんは、陽子のこの世界の認識不足とか勉強不足の部分と、帝王学みたいに、長としてどう行動すると言うことを把握していないと言うことにある、宰相とのゴタゴタは前王から引きずっている問題だ。宰相同士の諍いの経緯をはっきり陽子に知らせない家臣達は問題あると思う。教えたくないスキャンダルでも、重要なことなら耳に入れるべきだし、伝えられないならそれなりの理由があるのだという事を開示しておくべきだ。それよりもやっぱり面白いのは、ケイキとの関係だ。
ケイキには初めて自分が選んだ王に対する愛着があったり、前回失敗していることと、ケイキ自身の突き放しぎみの態度という、本人の素養があって、また陽子も間違いを犯すのでは、という恐れを抱くところが物語的に面白いと感じた。
陽子に恨みを感じる祥瓊のほうは、今回村人達にもばれてしまい、命が危うくなる。あれほど辛く当たっていた女が庇うには、悪王から開放した英雄が助けた娘だから、いくら憎くても殺すわけにはいかないという。ひどい仕打ちをするのだけれど、同時に救い主でもあるというところに面白味を感じた。
鈴の場合は、単体だとそれほど面白味はないんだけど、祥瓊と合わせるとやはり面白くなる。立場は違えど、仙人から虐げられつつも、同時にいじめられても関心を持たれているという意味で、同じなのだと思う。
二人の扱いの変化の違いで面白味が出てくるのじゃないかと思う。
今回は懇意にしてくれた仙女がなにか企んでいたらしいと言うことで陽子を人質にしつつ、殺される、どう言うことだったのかよくわからないので、次回に興味を持たせるという形で引き。面白いけど、散々この頃ファイズで焦らされているので、十二国記の責任じゃないところでうわーん!という感じ。