LAST EXILE

二回目。ディーオの扱いショックから冷めて、冷静に見直してみると、それはそれで良かった。
クラウスは、父親を乗り越えるというか、果たせなかったことを叶えてあげるというか、色々受け取り過多はあると思うけれど、ヴァンシップで乗り越えると言うことを成功させたのは良かったはず。二回目に見たときは「いっけー!」とラヴィの掛け声と共に乗り切ったときはジンとした。一回目はとにかくディオの扱いで……クドイ!
見ようによっては、もうすでにシルヴァーナは乗り越えてしまっていたわけだし、感激が薄れるけれど、その辺をちゃんと観客にもわからせるようにセリフでフォーロするとか(お父さんの夢を果たしたとか、やい付いたのねクラウス、ヴァンシップ単独で、とか)何かあったんじゃないか、とか。
アレックスも本懐を遂げたし、あそこで死んでも本望なんだろうなあ、というか、やっぱり呟くのは、無くした恋人のことだし、ソフィアのことは見ていないんだよなあ、とか思った。
つまるところ、エグザイルがなんなのか、なにか目的があるのかとか、そう言うことを観客にきちんとプレゼンスしてないのは不備だと思う。
アルがエグザイルに付けてとか言うあたりも、なんでこれからどうやるのかとかわかって居るんだろう?とか思ったり、その辺はダメっぼかったけど。
その後の世界像とか、よくわからなくて、イメージなのかと思っていたけれど、見直せば、エグザイルに父のヴァンシップがあって、エグザイル内部に入って、エグザイルが飛んで、外部から世界が見渡せたと言うことなんだろう。その後どこに降りたのかよくわからない。単純にも外瀬回に戻ってきたようにも見えるし、メガゾーン23みたいに、地球が汚れて、その間にコロニーに待避していて、エグザイルは地球に戻る橋渡しをする宇宙船とも見えるし、小麦畑の世界は、綺麗になった地球上とも解釈できるし、人それぞれに好きなように解釈すればいいかなと。
作り手は考えてたんだからもう少しその辺を前から匂わせていたら良かったんじゃないかと。