GUNSLINGER GIRL

うーん、見ていて気持ち悪い。胃壁から保護膜のヌルヌルが減っていくというか、胸くそ悪いと言え。
ただのフィクションなんだからそんなマジになるなよと思うけど、大の大人が集まって雁首揃えて、子供を道具に仕事を遂行しようとしていて恥を知れ、という気持が先立ってしまう。
少女を使うなとか、女子供をバカにするなとかじゃなく、なんて卑しい大人達なんだと言う方向性で不快に感じてしまう。なんかいい胸くそ悪くならない妥協案は無かったのかと思う。
今週はリコが暗殺を遂行することになるが、下見で知り合った男の子と仲良くなる。観客としては、ああこの子を殺すことになるんだろうなというのは簡単にわかる。さてそこでなにを見せるか。
任務を遂行したあと、廊下に出ると少年と鉢合わせる、どうしてこんな所でここの制服を着て、と少年は驚く。
あの……、言葉に詰るリコ(そうかこう言えばいいのね)
「ごめんね」と少年を撃つ。
リコが悲しみを感じるとか言うことでなく、洗脳されてしまったて悲しみを感じないと言う、残酷さを表現するという方向なのだろう。
好きになれる表現じゃなかった。作品が悪いんじゃなく、道具にしている大人の事情みたいなのが許容できないのだ。
なんかさ、悲しさとか言う表現はないのかな。少年と約束して楽器を習うわけじゃん、で自分で少年を殺したのに、聴かせる相手も居ないのにまだ楽器を練習してるとかさ、そういう表現あったら、哀れだなあ、残酷だなあ、悲しいなあとか思うんだけど。