君が望む永遠

遙が正気に戻ってからのその後。うわ想像以上に難しく展開してきた。
遙がちゃんとして、タカユキに対して、恋人はいるの?大丈夫だから正直に話して、とかせまる。そう言われると、戸惑っちゃうよねえ。タカユキはとりあえずこの場は、居ないよと答える。
その後、茜が水月を読んで、遙と二人を会わせる。このへん、観客に説明しなさすぎじゃないかなと思った。遙が会いたいと呼んでるからとか、水月に対して、タカユキとのことは言うか言わないか、口裏合わせとか、常識的に考慮するだろうと思うんだけど、表現せずに面会のシーンへ。
もう秘密にしておけないと、水月がタカユキと恋人関係だったことを告白する。このへんの心境も正しくは伝わらない、ヨリを戻そうという攻撃じゃないことはわかる、もうすでに、恋人関係じゃないし、気持も整理できたと。だったらなぜ告白したのか、自分が苦しいからかもしれない、告白することで自分は楽になるけれど、遙は傷つくかも知れない、もう自分には思いはないから、遙にはタカユキと仲良く暮らして欲しいという気持ちからかもしれない、といっても、それならばもう少しいたわる言い方もあるだろう。
自分には悪いけれど、水月が友達を騙せないという気持から告白しただけのように見えてしまった。別れたからと言う安心させたいという気持も半分だろうけれど、それにしては言い方が悪い感じ。
そして遙が身体を無理して水月の頬を叩くのも、へえ、と驚き。ある意味一番痛い展開を選択しているように見えた、そして痛い演出のために、一人一人の思いやりや想像の気持を無視しているように見えた。
と言うかそれを行っちゃうと、登場人物達は、悲劇のために、みんな内向的で自罰的過ぎるんだけど。
遙はそれで、ちゃんと元気になろうと努力する。
その遙の様子を、意外な一面を見たとタカユキは受け取る。遙はもっとぽやぽやのほやほやで、天然でそう言うところが可愛いおんなの子だと捕らえていたらしい。(またそんな要素で遙への熱が冷めるのかなあ)
そんな一生懸命の様子を見てタカユキはつくづく自分が適当に情況を優しさという曖昧さでやり過ごしてきたことを思い知る。
タカユキは遙に会いに行き、ロビーで茜と出会う。遙が水月から恋人関係だと聞かされた事は重要だと思うんだけど、それを言わず、タカユキの優しさが残酷さを生み出していると言うようなことを遠回しに言って帰っていく。なんで、遙が水月との恋人関係を知って焦って、困っているんだって言ってあげないかな。
タカユキは病室へ行くと、動かない足に苛立っている遙の独白を耳にする「こんな動かないから、一緒に居てって言えないよ、わたしがなにをしたって言うの、時間を返して」と。
そこで動くべきなんだけど、また逃げるタカユキ、本当にどうしようもない。なに考えているんだろうな。遙があんなに傷ついているのに、癒して上げられるのは自分だけだろうに、自分が出て、遙の人生の責任を持つくらいの思いはないのかな。
雨の中空に叫んで、翌日、リハビリ中の遙の前にタカユキは立ち現れる。
と言うところで次号。
いいところ見せるなら昨日の夜だよ。生涯の誓いをするなら昨日の夜だったろうに。
ああ、そりゃ安っぽいさ、でもそれがいいんだし、結構そういうチャンスで、信頼を勝ち得た恋人っていると思うよ。