一騎当千

最終回。最終回のみの感想を書くと、作画がいまいちだった。戦いのやり取りが、スケベ兄ちゃんと、神楽もどきとの戦いのパターンが同じでどうしようと思った。トウタクに支配される「ギャー!」龍に支配される「ギャー!」
あと、神楽もどきの戦いのやり取りが適当で、優勢不利の表現や駆け引きが全然なくて表現することを放棄してたように感じたところは残念。ある程度じっくり書いてカタルシス来るように工夫して欲しかったかなと思った。
そして落ち着くべき所に収まったと。
全体を通した感想は、やっぱり好きだった。やたらにパンツ見せまくるのは、ある程度面白いんだから、わざわざ品格を落してると感じてしまった。なまじちゃんと物語として面白くなる要素を持ってるのがそういう事するのはあまり好みじゃない。抑揚をつけてここぞという時にチラリズムで見せられた方が楽しい。
ナジカみたいにどうしようもないヤツは、おぱんつ全開にでもするしかないと思うんだけど。
あとは三国志とか史実縛りは物語を面白くなくしていたように思うけど、登場人物の名前が判らないって!とか、物語を動かす動機がキャラから出ていなくて、元の史実から出ているところとか、面白がれないんだけど、渡部高志監督の作家性が出ていて自分は好きだった。
スレイヤーズからずっと手がけている監督は、一見おとなしいように見えるけど、表現に対して、時にえげつないほど暴力に迫るときがある。ゼルガディスだとか、ヴァルガーブとか容赦ない暴力を振るう表現とか突き詰めて描写するのを個性としているし、その手法はこの物語に合っていたように思う。
個人的には、ストーリーのめんどくさい部分と過剰なサービスをシェイプしたらもっと好きになっておけた作品になっていた。ハクフのバカで元気なキャラクターも魅力的はだったし、寡黙ですぐ極限に身を置きたがるようなもーちゃんのキャラも愛すべきキャラだし。ちゃんと広げた風呂敷を無難に畳めた作品だった。