銀河鉄道物語

999らしい詩的な作品が二作品。
一話目は、銃を撃たない学が、護送列車から囚人が脱走した事件で、一緒に行動していたユキを(仲間を)守るために銃を撃つ「後悔しているか」と言う問いに、「いいえ」と答える。小安声の人も、学を少し仲間と認めたようで名前で呼ぶようになった。
二話目は隊長の大人の恋の話。松本作品はいつも、恋に関しても、口にしてしまえば上手く行くのに、ドアを開けてしまえば上手くいくのにというのに、背を向けて去る男の話が多いけどこれもその一つ。
昔隊長が好きになった女性、隊長は仕事に忙しくて彼女への告白するつもりのデートの約束も、事件があって行けなかった。彼女はそれを危険な仕事で自分に心配をさせたくないからだろうと、隊長のことを忘れるように手紙を残して去る。別の男が彼女のことは自分が幸せにすると言う「お幸せに」と去ることしかできない隊長。
時が立ち再び彼女の消息を知るが、隊長はドアの前まで行き、帰ってくるのだった。彼女は隊長を忘れたあとどうなったかは語られない。隊長のことを待っているのかもしれない。
人は心に忘れられない花を持っている。
ああ、なんか物足りないと思ったんだけど、巻き紙がでないじゃん。昔の999て最後のポエム、テロップとか巻き紙とかでなかったっけ?