ライトノベルのこととか

昨日小宮さん経由で知った、「ジュニア小説の新人賞に応募する時に、やつてはいけない事」http://members.jcom.home.ne.jp/w3c/MediaMix/writing/002story.html
読んで面白いなあと思った。記事自体は、ラノベの新人賞の下読み委員やっていて感じてる鬱積みたいな位置から書いている感じだけど、実際に自分でも、さてライトノベルでも読んでみるかと思ったときに感じる本棚の前に立った時のグッタリ感に近いものがある。
新人賞もクソもなにも、ラノベのプロ自体がやっちゃ行けないことで固められた物語ばっかり書いて本屋の本棚に並べてるんじゃないかと思った。
っていうか、近頃のラノベを読もうとした時に感じる気持そのままで面白かった。プロの人もこれを踏まえて面白いと思うものを書いてくれって気がしたり、また同時に、ここに書いてあることを守って、面白い話になるのかどうか疑問だった。
あんまりたとえ話をすると物事を見失っちゃうけど、平凡とか良くあると言うことを否定しても変わってりゃいいってもんじゃない。なんて言うか料理を作る時に、材料として牛や豚や鳥は平凡だからやめましょう、味付けも塩や醤油や味噌は平凡だからやめましょう、ってそんな条件で作れる料理とかって言ったら、羊を使ったトルコ風の味付けの料理って事になるけれど、果たしてそれで美味しいか?っていわれるとどうも。
ほんとのところはよくある定番の味付けながら、別の作家と匙加減が違う、とその程度の料理人のセンスの違いしか望まれていない。味の違いは、吉野家松屋の違い程度しか消費者は求めていなくて、新しい丼物屋を開店したとして、他の店にはない個性的な羊丼ですよって、それじゃはずしすぎ、やっぱり定番の牛を使いつつ、当店独自の隠し味で勝負と言うところだし、その微妙な個性って言うのが、出せそうで出せないところであり、また小手先でコントロールできない人生経験による物語に反映する物の価値観みたいなものなんじゃないのかなとか思ったり。