今週のまとめ

ちょっと下手なコラ

どうも金曜日にまとめるせいか、水曜深夜から木曜深夜のアニメ作品の印象が、良い作品として記憶に残っている。元々その時間帯の作品の完成度が高いのが原因なのかも知れないけれど。
今週まず書きたいのはGUNSLINGER GIRL、ちょっとほめる方向じゃないんだけど、またけなすってわけでもなくて、単純に自分の期待した方向性と違っていたって事、それだけで、どっちが正しいって話じゃないけど、そのことをもうちょっと改めて書いてみたい。
前回の物語はエルザが担当官から使い物にならないなというところで終わっていた。義体少女は担当官との信頼感で正気を保っているような物で、それが危うくなったとしたら、破局が起こるというのは観客として予想できることじゃないだろうか?とすると、この先悲劇が起こる話が来るだろうと予想できないか?
このへんの確証は自分にはわからない、ぶっちゃけネット上の原作既読者から間接的にそういう事があるとネタバレされたようなものだから、今回のストーリーが、ミステリー仕立てになって、誰に殺されたかという展開は今ひとつに見えた。
自分としては、担当官を洗脳によって愛している少女がどうして自ら殺さねばならなかったか、その過程が見たかったしどういう表現をするか見たがった。要するに「エルザの異常な愛情/または義体少女は如何にして心配するのを止めて担当官を殺すようになったか」っていう物語を期待した。
そう言うわけで、自分的には肩すかしだったけど、一般的な見方としてはどうだったのかな?エルザが暴走というのは読めなくてそれなりに楽しめたのだろうか?というところに興味があった。
とりあえず頭を切り換えて見てみるとやっぱりミステリーとしても物足りない、観客に対するミスリードもないし、というか、担当官の反応がおかしい、義体少女達は条件付けで価値観がおかしいからショックを感じないと言うのは正しいけれど、担当官がその事件に対して危機感を感じていないのはおかしい。エルザの死には感慨が無いというのは、彼女は実験体という部品と捕らえれば成立するかも知れないけれど、同僚のラウーロが死んでいたり、そもそも、本当に第三者の敵によって殺害されたとすれば、だれが手を下したのか、またどうして完璧防御と信じている義体少女が敗れたのか、真相を突き止める事に躍起になるはずではないだろうか。
随分と落ち着き払っていて、当初からエルザの暴走を視野に入れていて、それに対する実証を探しているとでも言う態度だった。そう考えていれば、脅威となる仮想敵はいない、義体に注意を向けていればいいだけだし。
どちらかというと、作り手側がついうっかり、公社の反応のさせ方を失念して演出を誤ったようにしか見えなかった。
これで、エルザの暴走に見せかけた敵の攻撃だったらすごいミスリードだけれど、そうとすればやっばり事前にそれなりのヒントを表現していないとミステリとしては反則だろう。

でも、トリエラがいっぱい見られて良かった。原作既読者の感想から知ったけど、原作は、結構リラックスしてぬいぐるみを女の子らしく愛でているところを部外者に目撃されて狼狽するトリエラが見られたらしい、その後の池田秀一とつき合いがあるとすれば、そういう部分を見たから同情した(君と話し合えて良かったよ)という風に効いて来るんだけど。あと、ジョゼがエッタにデレデレになってる描写とか、エッタのために禁煙をするとか、ディスプレーの子供服を眺めてデレデレするとか、お兄さん視点で慕ってくる妹の姿みたいな歪んだ愛情表現も見てみたいような。

ROD、これもいい作品だった、中学生日記編のお終いというか。別れの悲しさとか切なさとか。作画は決して極上ではなかったけど、久美が別れから逃げて公園で探しに来た彼と会話していたときの、潤んだ瞳とか、寂しげな表情とか、心の動きが伝わるような表情を描けていた。下に書いたアニメなんてという人間にはその表情の表現の能力を読み取る事なんて出来ない、まさにアニメの魅力がよく出ていた作品だった。個人的にはやっぱり、別れなければいけないという気持をどうにも出来ずに、イライラして不安になって夕刻に当てもなく走って身体を痛めつけるしかない、みたいな夕暮れに走るアニタの、そこへ至るアニメートの身体表現が良かった。

でもね、やっぱいい話だったって言う読後感を台無しにしたラストのどんでん返しはやり過ぎったと思ったな。今日は安らかに寝かせてよ、来週見限ったりしないんだから、そういう引きを作る必要ないジャン、アレは来週のアバンタイトルでイイヨ、って気もした。難しいところだけど。
あとプラスターワールド、迷走列車、保存してしまった。今週保存したのはROD、プラスターワールド十兵衛ちゃんカレイドスター、愚羅美温泉だった、面白いの多かったね。
マリみては、祥子さんが厳しい!キツッ!と思ったけど、後々から、厳しくしてみたりと、恐い顔をしている内心で、嬉しくてほくそ笑んでると思うと、見直すと面白かった。あとでアメをあげるなんてまさに、アメとムチ、なんて直接的なんだと思った。まさにお嬢様ごっこというか学園中そういうことして遊んでるようなもんだしなあ、考えるとキモイ学校かも。
サヴァイヴは声のところに行く話行く過程の苦労って感じだけど、描かれる困難は作り手の身勝手という感じでそれほどでも。リュックに対するルナの思い出は良かった。
十兵衛ちゃん、RODが、言語に頼らない描画による表現が冴えていたけれど、こっちは、描画よりも、シナリオや声の演技が冴えていた。特に登場人物帯の立場が複雑で、十兵衛という力に対して拒絶している自由の気持やそのことを隠したいこと、鮎之介のかわいそうなことも、鯉之介との思い出や残した言葉を思うと、受け入れたい気持と、とてもじゃないけど受け入れられないと言う葛藤、そうした物を言葉とそのしゃべり方や言うタイミングが絶妙で、大地監督にしかできない芸当だと思った。自由が熱を出したことを報せまいと御影が父を原稿はと言って部屋に行かせたり、自由のベッドに寄ると、十兵衛の力は目覚めてないとかいう自由のセリフの間、フリーシャに尋ねようとするとフリーシャに聞いても同じだという間と言い方、いろいろとすごく巧みだった。
なるたる、登場する子供が考えが未熟なのはいいけど、大人までが未熟な人が多くて辟易しそうだった。
攻殻はやっぱり、平凡な刑事になった素子は魅力半減だなあ。案外回りのバトーやトグサは刑事寄り(っていうかトグサは元刑事だし)かなと思うけど、素子の言動はそういう枠に収まらない危険物的にところが良いんだけど。
コロッケはキッズアニメとしてよくキャラが立っていて良かった。小学校低学年の男児を30分テレビに釘付けにさせる作品を作れる能力は素晴しいものです。子供は正直だから大の大人を騙すより難しい。
ビーダマン、こっちは打って変わって、今ひとつ。今のところ低迷してるんじゃないかな。もっとキャラ立てようよ。
明日のナージャ、終わった急いで畳んだ、一年の総決算がアレじゃ悲しい。
ガッシュベル、キャンチョメお兄ちゃんになってがんばった。強くなることもなくて良かった。
グラビオン、愚羅美温泉の話、永久保存、面白かった。でもこれがずっと続くわけじゃないんだろうと覚悟しておこうっと。
ぴちぴちピッチ、タチウオ三兄弟、バカ話これでこそぴちぴちピッチ
カレイドスター、無理矢理引っ張り出されて、アドリブで天使の技を出しちゃう、格好良くてゾクゾクした。