一応謝罪

(あ、この一応って言うのは、いやいやながらみたいな一応じゃなくて、別に謝罪を求めているわけじゃないしそれ以前に反応さえ求めているわけじゃないけれど、「一応」反応して謝罪しちゃおうと言う意味の一応です、念のため)
http://d.hatena.ne.jp/rulia046/20040131#p2
反応しなくて良いかなと思ったんだけど一応。『ガンスリが偽りの幸せを』というのは自分の作品に対する私見を添えてしまって間違ってました、追記として添えておきました。申し訳なかったです。自分のほうが筆が滑ってましたので済みません。
そう言えばと思ったのは、自分の場合あの作品に対して、観客として義体達は偽りの幸せに翻弄されていて哀れだといったような認識で見ている部分もあったけれど、その認識は誤り、送り手の意図ではないのか、送り手側はそう捕らえて欲しいのか、判別しにくいところがある。
元々そういう事象を明確にせずに投げていると言うところが、GUNSLINGER GIRLの特徴というか面白味のあるところなのだろう。
義体ちたが自分の境遇に対してどう把握しているかも謎だ。トリエラは、自分たちの条件付けを認識しているし、ヒルシャーに対する好意がどこまで本当の好意なのか、洗脳なのかわかってはいないし、また自分たちの状態を嘆いている様子もない。それ以外の義体は、自分の状態の認識も、精神状態の認識も、あまり無いような感じに見えてしまう。
どこかで書かれていたけれど、少女達は義体になることに対する同意というのは取り付けられているのだろうか?「あなたは多大な傷を負った、常識的な治療では死ぬけれど、協力するならば生き延びられる、生きたいか、このまま死にたいか」というような選択はあったのだろうか。
義体達は騙されていようと、自分たちは幸福だと思って生きている、かってに観客がそれに対して、不幸だとか、偽りの幸せだと見なしたところで意味はない。
一応物語装置として曖昧に表現し、その設定に対して、騙されている少女達と捕らえるのも自由、それで生きることと幸福の関係とか、色々考えてくれればいいし、そう考えなくてもいい。考えないと、物語としてそこからなにか読みとれるか?とか思ったりもするし、元々なにも読み取るような示唆的な物語じゃない。少女が銃を振り回してお兄さんに甘える話だ、って言うのだと認識するのも間違いじゃないのだろう。
攻殻の解釈はるりあさんの解釈で正しいです。正しく読み取るというより、そういう物語なんだろうと、はじめから自分が見たい物語に置き換えちゃったんじゃないのかなとか思ったりしました。賢い人ほど、事実を見て読み取るより、自分がこうだと思いたい物、と早合点する傾向があるんじゃないのかな。
(反応がやっばり、るりあさんの印象通りでした、というか、距離感をどうとったらいいかわかりません。はじめははてなを使ってる鋭い人だなと思ってからリンクして、タイトルが表ページだと気が付いたら、ええーとか。)
追記、というか、そうなってくると、立場は違えど、GUNSLINGER GIRL義体も、ライダーも、どっちも幸福探しをしていたって事では同じなのかなとか……。