ギルガメッシュ

お姉ちゃん死んじゃったあとの展開。
横たわる紀世子見下ろす竜也、と紀世子の目が開く、とそれは母親の若い頃だった。紀世子は母親そっくりで竜也は父親そっくりだったんだ。両親とのなれそめの話になる時間移動がすごく巧みだった。
歩いている母親、と父親が声を掛ける、と言うのもそこは地雷原のただ中だったから。自分の足跡を踏んで戻れと言う、そんなの出来ないと母親が言うと、地雷原に慎重に入っていく父親、痺れる!カコイイ!母親の元に行くと、さあと促すが、固まってしまった母親、と、母親を抱っこして、自分の足跡を戻る父親、途中で焦燥の汗なんか流しちっゃたりして、そりゃこんな出会い方したら惹かれるって。地雷原を抜けてから「ほんとなの?あたしを抱きたくて嘘言ってるんじゃないの?」なんてところは、お姉ちゃんらしいって言うか風子と似てるって言うか、そんなキャラばっかかよ!
石を放ると爆発、思わず失神する母親って、それも嘘だったりと、カワイイったらもう!
そして意気投合して、ギルガメッシュの遺跡を発掘する。
その辺の描写もいい、十メートル程度しかない空間に探査機をおろすけれど、レーダーは空間は無限に反射が帰ってこないと告げる、異次元へ続いているのかも、とかSFマインドがやたら燃える。
そして建造されるヘブンズゲートと、もうね、SFは絵だ!っていうのそのままに、なかなかに高揚するビジュアルを堪能。ここ数年アニメでこれだけ渋いSF描写見たこと無いような。あのギルガメッシュがこんなワクワクするように絵を見せてくれるとは!とうっとり。
過去はこのへんにして、現在に戻ると、死んだ紀世子の体内で成長する胎児。抹殺しようとする伯爵夫人「黙れこのババア!」竜也切れたー!
超能力爆発ですよ、機械は爆発するしコードは舞うし、計測器は浮くし、さあさあどうする、テレポートか?と思ったら、そのあたりの計器とコードを使って鋼鉄の繭でお姉ちゃんを守る竜也。おおそう来たか!これはこれで新しい。
イサムや風子達はやくざに頼んで自分たちの生まれを調べてもらい真実を知る。事実に悲鳴を上げ、風ちゃんはあれだけかわいがってたブタさんぬいぐるみを壊して泣き伏す。うわぁなんだろう、気になるショックな表現で上手いったらもう!
と深夜に感心しまくり、ほんと書きごたえ見応えあって面白い作品だったら。
来週はイサムや風子達の誕生の秘密。これまた気になる。
んでも、考えようによっちゃ、本筋のストーリーを進めずに、脇の過去ばっかりやっていて、ストーリーテリングとしてはどうかと思うんだけど、でも、全然失望させられなくて、期待以上に面白い物見せてくれるからこれはこれでイイヤと思っちゃう。伯爵の過去とか風祭の過去とかギルガメッシュの過去だって気になるし、知りたいと感じることだらけの作品ですごく面白いんだよっ!