軽薄な現代?

maspro2004-03-17

プリキュアのこととか、なんであんなに展開が軽薄なのかなあとかこのところ感じてる。
こないだのだって、親子熊の乗っ取りみたいな事、なんで親子の情みたいなところに持っていかないんだろう。先週の話も、大事な試合放り出せない試合をとるか友情をとるかみたいな話に持っていけないんだろう、みたいなことを感じた。


こういうこと自体がすでに古くさいのかも知れない、自分の中ではそれこそあり得ないんだけど、話を見るとか作るとかしても、それを消費したり、書いたりする動機付けとして、何らかのモチーフを持っていないって、ダメじゃんって感じがする。なにを見せたかったのか、なにを感じるのか、そんな大層なことでなくても、なにかちょっとしたこと、物語の核みたいなことが無くっちゃ、見終わっても見て良かったって感じないじゃないですか。


負けそうになってもガンバルでも、辛くてもガンバルでも、辛くて逃げたけど、ても、何らかの心に残ることって必要だと思う。年々そういう形の話って無くなって来てるような気がする。


ただそれが、現代っ子の、リアル対象年齢の小学生とかにとっては、中身がない感じ、説教臭くない感じ、教訓めいていたら面白くない、とか、ああした中身の薄い感じが、物語として理想的なのか、ああいう演出こそが、現代っ子の感性に添っていて面白いのか?そう考えるとちょっと確信がない。


例えば、今毎回面白いと感じるのは、サヴァイヴ。プリキュアの空疎な中身と比べると極北にあって、毎回何らかのエピソードと事件のことにそれなりの因果関係があって、それが何らかの意味を生み出している、そう言う点ではすごく毎回楽しみだと感じるタイトルなんだけれど、果して現代っ子は、プリキュアとサヴァイヴ、どっちが面白いと感じるか。


大きいお友だち的には、サヴァイヴの方が面白いと思うんだけど、小さいお友だちには、どっちの方が面白いんだろう。


過去の作品を振りかえると、みんな何らかの教訓めいた部分であるとか、物語に社会性があって、大人の世界の上に乗った子供たちの自由な物語世界が乗っていた。
おちゃめなふたごhttp://nana.pos.to/clare/とか、ラクロスはこっちの方が古いんだよーhttp://nana.pos.to/clare/pb/02.html
ふたりのロッテhttp://www.geocities.co.jp/AnimeComic-Ink/8321/vb.htmなんてのもあった。


ちゃんと大人の世界があってその上で、色々な出来事から、子供が生きる場所や生き方を見つけるような物語と言うことを考慮して描かれた、まっとうな物語だったし面白いと思った。


でもそれらは、振るい人間の感覚だったら?と思うこともある。プリキュアが面白いという現代っ子達が、これらの作品を見たらなんという感想を抱くだろう、もっと面白いと言うのなら、ちょっと安心するし、えー全然わかんないーとか言うようだったら、終わったなと思う。っていうか、恐いな、ほんとに人間の感覚が本質的に変わっちゃったのかなとか思ったりするだろうな。