みんながみたい物しかみない

結局の所誰も彼も、どいつもこいつも、みたい物しかみないというか、みたい物を見たいように見るし、みたがる物をみたいようにみせるンだろうなと感じた。


メディアは、幼女殺しの犯人は、ロリペドで、オタクで、ロリコン同人誌とかの中に山盛り!としか見せない。視聴者もそうであって欲しいと思っているんだろうし、というのが現実なんだろう。
ただ、客観的には、幼女に手を出した上殺した犯人像とかはかなり一致していて、おとなしい、彼女無し、独身、孤独、みたいなところは、捏造抜きで現実なんじゃないかと思うんだけど。(実証データー無しだけど)
彼女がいて充実した愛情生活はみたされた上で、趣味でロリコンで、幼女にイタズラしようとして騒がれて殺した、なんて事例は聞いたことがない。
オタクは危険だという意見を否定したければ、オタク以外も危険、ロリコン雑誌をみるとかしていない一般人でも手軽な代用としてとか、騙しやすいからとか、気弱だからという理由で幼女をターゲットにする場合はある。それはオタとはカテゴリーが違う、(ただ気弱という点ではオタクと一部共通しているけど)っていう主張は有効だと思うけど、それはオタクだけが危険だという感じ方の反証でしかないけど。
メディアは世間の求める物と自分の信じる正義の目から、幼女犯罪犯はみんなオタクと、みたがる物を見せたいようにしか見せない。


そして、一般人、子供の居る家族とかオバハン(失礼)とかは、やはり、メディアの誘導(メディア自身は世間が思いたいものを提供している)で自分の印象を強化して、ロリコンメディアを消費している人物は、すべて危ないと思いたい、そういう風に見たい物しかみない。


同時に、オタク自身のの側も、自分の表現や、自分の要望を通すために、犯罪を犯すのは特別の一部の者、犯罪を犯す輩は真のオタクじゃないと主張して、自分は大丈夫だから活動は続けさせて、邪魔しないで、と同じようにみたい物しかみない。


ンだなと感じた。


実際の所、やるヤツはやるし、現実的には、ロリコンメディアが助長しているというのも現実。
どう取り繕っても、取り扱いを誤れば、ケガする刃物と同じだ。
だから、取り扱いを慎重にしろって話。
ナイフは危ないからって包丁も規制する気かー!という反証になるんだろうけど、取り扱いを間違えている人間が人を殺す。問題は、取り扱いを誰も教えていないと言うか、使いようで危ない物だという自覚がない。
危なくないですよーと主張して、権利を守ろうとする人は、危なさや扱い方を知っている(幻想は幻想として楽しめる)のだから、認めて欲しいのは理解出来る。でも一方で、使い方を間違えて死人が出ているって言うことまで、無視してして主張しているから、一般的な常識的な視点から見ると危なく見える。


サリンを撒いたカルト集団だって、信者がいて、その信者の視野からは、安全で居心地のいい場所に見えたんだろう。
外から見たらあんなオカシイ集団なのに。
そう言うのと同じで、ロリオタの視点や立ち位置から見たら、ほとんど自分の知ってる回りは安全、だからオタクはおとなしくて安全、ロリコンは制限される必要なし。女の子を守る宣言もするし、ロリコンは大丈夫!問題ない、間違いない!


ってそれは通らない、ていうか、本気で通用すると思ってたら、大丈夫かなと思う。あの主張も、なんとか変えたいという真摯な気持ちは本物だと思うけど、半分はシャレって言うか、あの主張で世間的に説得力を持つ物と思ってはいないだろう。
わたおにが、本気のベドじゃなくて遊びで祭りだと言うのと同様に、祭りなのだろう。


http://d.hatena.ne.jp/guide/20040322#p5
のあたりとかも、記述者の感覚は健全で危なくない立ち位置にいると思う。(はじめまして、壬生という人です、感じるところあって反応させていただいてます)
人類はわかりあえないとして、オタと正常人は分かり合えない溝があるって所だと思いますが、GUIDEさん自身の中にも、分かり合えない溝があるんじゃないかなとか感じました。


犯罪を犯すオタクと、犯さないオタク。GUIDEさんの視野からは、犯罪を犯すという溝を超えた人間が見えてなさそうに思えたりします。


実際に、犯罪を犯した犯人像の、彼女が居ない、友達がいない、孤独だ、世間も狭い、そう言う環境に陥っちゃったオタは苦しいし、しんどいんじゃないかなと。その総数はわからないけど、鬱積している青年やら中年やら決して少ない数じゃない。


そう言う人物にとっては、ロリコンメディアは助長する毒にもなり得る。
上手く利用すれば、孤独を解消する良い薬になるのだろうけど。


といって当然ながら、メディアを取り上げれば、病巣は治癒するわけもなく、本当のところは、そう言う犯罪予備軍に陥りそうな人間に対する何らの救済がないって事なんだろうなと。


どんなに深刻になっても自殺ぐらいの、引きこもりだって脱出するプログラムや自助グループは存在するのに、独身オタクで性犯罪犯さないとは断言できない、なんて他者の命を取りかねない社会問題を取り扱う期間がないってのはどうよ?


事件があるたびに、犯罪者のオタを叩くだけ、ロリコンメディアを規制しようと思うだけのマスメディア。
問題のない状態のロリコンファン(非ベドフェリア)には迷惑な話だけど、だから自分たちは安全だからほっといて!って主張で進歩があるのかな?とか今回色々取りざたされているなかで出てきた、自分は危ないかもとか、大丈夫だと言い切る自身がない、という、自覚的な話が出てきた部分には注目する値があるかもと感じた。


少なくとも、自分たちは大丈夫だと、ほんとは危ないのに自己暗示を掛けるために宣言するのも一つの方法だけど、メディアのせいで、自分の望まざる場所に来てしまったという内省。
自分もきついよと、不安を感じている人が、告白する事で自分は孤立していない、同じ人もいると言うことを感じるだけでも、犯罪抑止力、みんなと共に自分はしないと安心感を持って自信を付けるとか、そう言うのもありかなとか。


どうも今までの犯罪者は孤立していたって事が犯行の一番の原因だと思う。孤立して屈折の濃度を高めているというか。本来ならそうした周りの環境を一番に問題にするべきなはずなのに、それを棚上げにして、ロリコンマンガを犯行の犯人にしていたりする。
オタが事件を無くそうと望めば、まずは、孤立オタを見つけて余圧を開放しよう、とか、色んな方法で、犯行に走る余圧を開放出来たらいいよね、とか思う。