ニニンがシノブ伝

終わっちゃったなーと、残念な気分になった作品なんだけど、原作のボリュームを考えるとそんなもんだろうなあ、オリジナル展開にしても上手くいくかどうかわからないし。


他所の感想とかを読むと意見は二分してるというか、評価してる人と、物足りなかったと言う人といたりした感じがした。
物足りない人の意見は。結局子ネタの寄せ集めだったとか、作品としての完成度みたいなのはどうか?みたいな感じだったり、評価している人の方はとにかく物語の雰囲気みたいなのを楽しんでいるというか。


自分でもどっちの意見もそうだなと感じたりした。実際今期の作品で、無人島に行くからどれか一本だけ見られるとしたら、迷いなくシノブ伝を選ぶと思うほど気に入って、毎週楽しみにしてたけど、じゃあ具体的に毎回仕事の都合で留守録で見てたけど、録画したヤツを保存するかどうかというと、そんな保管しても繰り返し見ないかもとか感じて、かなり心残りなく上書きしてたりする自分がいたりする所を見ると、楽しみにしてるけど作品としては高評価はしてないっていうか、作っている方もそんな高尚じゃない読み捨てられる、一時楽しい時間が持てればそれでいい作品と思って作っていたんじゃないかなとか思ったり。


保存した回って、「あははあはは、あはははは」が可愛かった、地獄変の回とか、ムチムチの肉体が見られた温泉のシーンとか水着のシーンとかばっかりだったり。


ちょっと頭の弱い女の子をセクハラ発言でいじめて、はわわわとかいう所を楽しむ話だったりして、一歩間違うとすごく嫌な感じになるところを若本さんが上手くコントロールしたり(「うーんオッパイ」とか言って不快感感じさせないのって若本さんの声質だからこそじゃないかと思うし)上手く頭の弱い子を演じきった水樹さんの好演だったり(私ヘンタイですか、エロイですか、エマニュエルですか、とかそんなセリフを可愛く言わせるなんて!)受ける楓の突っ込みの呼吸とか、スゴイネームの原作を忠実に表現していて、そうした三人の作り出す親密な空気を楽しむアニメだったなと思ったり。
つか、ホント世界が忍者の忍の世界で閉じてたよね。普通ネタ切れしてきて、楓の側の、学校とか物語に取込みがちだけど、ほとんど外界を描かずに進行してた。その辺が、独自の空間を楽しむ作品になってたかも。ドッコイダーとかも、そんな独自の閉じた空気って感じでもなかったし、こういうの似てるのって、他には、猫が好き、ぐらいしか思い当たらない。

もっと見たいなーってところで終わるのがいいのかな。