舞-HiME

大急展開だった話だなあ、あってもしかるべき展開っていうかいずれ起こるはずの展開だったんだろうけど、いよいよ来たなあというか。


前半は、弟を奈緒が殺しに来たよねっていうか、目のカタキのかわりに舞衣を苦しめるために現れたっていうか。


晶が弟を連れて逃避、弟を助けに行く舞衣の前にカラスのチャイルドが現れる。やっぱり詩帆のチャイルドだよなあっていうか、嫉妬に走ってるとき多重人格の悪い詩帆くらい意識が遊離してるっぽい描写もあったり。


晶がヒメの設定を巧海に話して、自分がやられたらお前が、とか、ちゃっかり間接的に告白したり。


その後は急展開、命がカラスを見かけて、舞衣の敵と思って、晶のチャイルドを倒してしまい、巧海が消えて、舞衣が激昂して命を倒してしまう。


ええーっ、やっぱり人が消える、人が死ぬ表現はショックだな。と感じるのは、それだけ入り込んでるというか、作り事の物語以上の物を感じていると言うことで良いことだとは思うけど、やっぱりびっくりするというか、抵抗があるというか。


この辺は、バトルロワイヤルの洗礼を受けている世代と、受けていない世代の感覚の違いとかあるのかな。
十代の多感なときに、ああいう作品を肯定する、ああいう観念をもった作品を受け入れた人間と、触れなかった人間の物語に関する、モラリズムの違い、みたいなのはあるのかなと。


にしても、命が行なった行為は、勘違いや勢いのせいだったりするのはどうかな?と。ちょっと勢いがありすぎて当たっちゃって死んじゃったみたいなのは、偶然に頼りすぎというか、運命のイタズラ?みたいな、もう少し、責任が問える状態で起こすべき事件じゃなかったかな。


舞衣の暴走は、まあ弟が消されてしまったわけだし、どうして命が晶のチャイルドを倒しちゃったか?なんて気が回らないほど、激昂していたから、と説得力はあったけれど。


でもよく見ると、命がゲンナイを具体的に攻撃した描写はないし、上空をカラスがチョロチョロしてて、カラスかもしれないし、まだ判らないよね。


晶が同じ所を回ってたのは、シスターの能力だし、一番悪いのはシスターなんじゃないかな。操られているとはいえ、上から見て嘆いてるだけで、やな感じ。


舞衣は子供の頃弟を一人にしたせいで母親が死んだみたいだし、背負いすぎ、昼メロのヒロインなみ。展開上の誤解とかも、昼メロ並みの強引さでその辺はどうなのかな。


そこまでしなくてもいいから、っていうか、すごすぎて嘘臭くなってくるって言うか、そこまでしなくても十分面白いから、とか思ったりするんだけど。


命の自分には本当の好きは無かった、みたいな気付きも面白かったけれど、詰め込みすぎ、というか、一度みただけじゃ伝わらないくらい詰め込みすぎて、もったいなかったような。


ていうか、命死んでるかどうかもわかんないし。


命の兄は黒曜の人で、神崎さんなんだろか?とかまだまだ、謎は付きませんナ。