舞-HiME

そいえは昨日の舞-HiMEみてて気が付かなくて、あとで感想巡って気が付いたけど、理事長、変身して鬼みたいになったあと、命と対決して敗れてるわけなんだね、ちっともあっさりしていて気が付いてなかった。


つかなんなんだ、確か死んでるわけだったよね。死してなお、魂を最後に出てた人形みたいな傀儡にやつして、水晶の姫として生存していた、という事なのかな。


そう考えると、それを破った命の力ってすごそう、というか、いよいよチャイルドを出したと言うところなのかな。よくわかんないけど、よく地面に刺すと、なんかかモリモリ出てきてたりしたけど、あの辺が、いつも出てこないけど、土の中にいるチャイルドの力の一旦というか、それを考えるとでかい本体が控えていたという解釈もあるのかなと。


そう言う意味では改めて考えてみると、ぶぶ漬け女のやまたの大蛇風のチャイルドも、大きさで言うと相当のもの、能力で言ったら宇宙行って帰ってこれたカグツチもスゴイ物はあるけど、大きさで言うと、清姫もスゴイかなとか。


考えると、こうした怪獣大決戦的な楽しみ方という側面もあるけれど、物語はそういう方向性は志向してないんだろうなあと。


物語としては、神崎が言っていた(観客として自分にはそう染みこんでこなかったけど)なにも思い通りにならない世界でたった一つ確かな物があるとすればそれは人の思いだ、みたいな事が、この物語のテーマなのかな、と。


人にとって大切な物は、まあ、お金じゃない、名誉じゃない、能力でもない、色々あるけれど、その中で大事な物と考えるのは、誰かを思うことだったり、誰かに思われることだったり、そういう事が人間が生きていく中で一番重要なことだと。


つっても、なんかそのテーマを上手い形で、物語に投影していないというか、それぞれの事情が特殊化しすぎて、一般的な問題に降ろせていないというか。


例として、舞衣の場合、心臓病で病弱で、そんな弟を大事に思う思い、って、心臓病の弟も妹も居ないし、観客的に、共感する誰かの思いという物に一般化できてない。


命の安っぽい好きという思いはただの安易なもので、本当の好きは、以前におじいさんを倒したことで、本当の好きを失っている、みたいな形も、観客に伝わる形で表現できていなかった。


かなり、実はいないというか、大事な物が抱けないという形は、大きい感じで、なつきにも大事なものは自分には無いという、飢えみたいなものは抱えているんじゃないかと思うけれど、そういう屈折をきちんとした形で表現できていないし。


そう言う形では、判りやすいけど、自分の好きな男を自分の物にしたいという、詩帆の思いとか、自分ばかり攻撃目標にされて、そりゃ立ち位置的に、力を好き勝手に使っていて、ハブられる立場にいるかなと思うけど、そう言うときにまずやり玉に挙げられる形で傷つけられた、奈緒の腹立ち、とかそう言うところは、特殊じゃない判りやすく伝わって理解されやすい形に翻訳されてると思うけど。


ヒメの力という物語上のガジェットの意味は、力を所有するどうこうじゃなく、戦い合うどうこうじゃなく、ただ、誰かを思うという事を表層化するギミックなんだろうとは思うけど、そいういテーマを上手く表面化できていないというか、ちょっとストレートじゃないよなと。